伊勢丹新宿店、化粧品フロアを刷新 — 「体験価値」を軸にしたビューティー空間へ
伊勢丹新宿店が化粧品フロアを全面刷新。ブランド数の拡大ではなく、スタッフによる体験型の接客に賭ける。

三越伊勢丹ホールディングスは、伊勢丹新宿店の化粧品フロアを全面的に建て替えると発表した。1階の高級スキンケアゾーンは2027年春に、2階の香水・メイクアップゾーンは2027年夏に、それぞれ段階的に再開する。改装工事は2026年8月から2027年夏にかけて行われ、同社はこれを「グローバル ビューティー アミューズメントフロア」と呼んでいる。
同社によれば、狙いは商品数を競うフロアから「人を介した体験価値」を中心としたフロアへの転換だという。スタッフが常駐する感度の高い空間により、国内の常連客だけでなく訪日客も取り込む考えだ。
新フロアに登場するブランド
新フロアに出店するブランドとして、メイクアップアーティスト・チヨシケイ氏の新ブランド「IFUU」が第1期に新宿初出店するほか、「SkinCeuticals」も第2期に新宿限定で出店する。伊勢丹の自社化粧品ショップ「イセタン ミラー」も引き続きフロアに残るという。
先行イベントで方向性を提示
伊勢丹新宿店は、フロア刷新に先立ち「伊勢丹ビューティーウィークス2026」を6階イベントスペースで開催する。7月23日から27日までのメイクアップ編と、7月29日から8月3日までのスキンケア編の2部構成で、IFUUの「スキンハグチーク」(2,200円)やSkinCeuticalsの「P-TIOXセラム」(19,580円)などが登場する。
今回の刷新は「商品」よりも「人」と「見せ方」に賭ける施策だ。免税店や海外の空港型ラグジュアリー店は、同じブランド・同じ商品を訪日客が東京の売場に立つ前から手に入れられる場所にしてしまった。空港の売場にできないのは、スタッフが介在する体験型の接客だ。ブランド数を広げるのではなく人員と空間に投資するという賭けは、フロアの価値を維持するのは品揃えの幅ではなく対面での専門性だという判断を映している。