ジェイアール名古屋タカシマヤの食料品売場改装、第4弾へ 鎌倉紅谷が東海初出店
JR名古屋タカシマヤを運営するジェイアール東海タカシマヤが、地下の食料品売場を10月21日と30日にリニューアルオープンする。改装は今回で第4弾となり、鎌倉のクルミッ子で知られる鎌倉紅谷や那須のバターのいとこが東海地方に初出店する。名古屋の駅ビルや商業施設との競争が激しくなるなか、百貨店が最も稼ぐフロアを段階的に守り続けている実例だ。

JR東海とタカシマヤの共同出資会社で、JR名古屋タカシマヤを運営するジェイアール東海タカシマヤは、年間を通じて進めてきた食料品売場の改装「第4弾」として、地下売場の一部を10月21日と30日に順次リニューアルオープンすると発表した。
地下2階の和惣菜ゾーンは10月21日に、地下1階の和洋菓子ゾーンは10月30日にそれぞれリニューアルオープンする。新たに加わるのは、看板商品「クルミッ子」で知られる鎌倉の菓子店・鎌倉紅谷と、那須発でミルクジャムワッフル「バターのいとこ」を手がけるバターのいとこで、ジェイアール東海タカシマヤによれば、いずれも東海地方への初出店となる。このほか1987年創業のティラミス専門店シーキューブや、日替わりの生菓子を扱う花桔梗・市田も新規・リニューアルで出店する。
同社によると、今回リニューアルする区画は改装第3弾で誕生した「グルメストリート」とつながり、地下2階の東側を完成させる形になるという。これまで別々だった売場を一体的に運営できるようになる。エリア内には一之瀬屋、一保堂茶舗、山本海苔店など約14の老舗も引き続き入る。
floortokが開業当初から追ってきたこの食料品売場改装は、今回で公表されているだけで4段階目にあたる。一度に大規模改装するのではなく、段階的にテナントを入れ替えていく手法が一貫しており、鎌倉紅谷のように地元で既に高い知名度を持つ全国区の菓子店を起用することで、初めて訪れる客を売場に呼び込もうとする狙いがうかがえる。名古屋では駅ビルや商業施設が相次いでグルメフロアを強化するなか、百貨店の稼ぎ頭であるデパ地下(地下食料品売場)を年に4度もテナント入れ替えするというのは、単なる刷新というより、収益力の高いフロアを守るための防衛策とみるべきだろう。