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加森観光、ルスツと伊豆の2リゾートを連携させ「国内最大」のピックルボール運営体制に

加森観光が遊休地をピックルボールコートに変えている。北海道のスキーリゾートと静岡のリゾートヴィラを合わせ現在28面、2027年6月までに44面を計画しており、日本のホテル・リゾート業界で広がるピックルボール投資競争の中でも最大級の一手となる。

夏場のスキー場斜面がピックルボールコートに転用され、リゾート施設と山々を背景にシルエットの人物がプレーするイラスト
イラスト:floortok.com

北海道と静岡でリゾート施設を運営する加森観光(札幌市)は8月3日、ルスツリゾート(北海道)と伊豆リゾートヴィラ(静岡県)のピックルボールコートを連携させ、合計28面の「国内最大」の運営体制を構築したと発表した。

同社によると、ルスツリゾートでは2025年7月に8面が、伊豆リゾートヴィラでは今年7月20日に新たに20面がそれぞれ開業した。さらに2027年6月をめどにルスツへ16面を増設し、同リゾートを24面、グループ全体を44面体制にする計画だという。コートはいずれも一般財団法人ピックルボール日本連盟(PJ)の公認で、ルスツではブラックライトを使った夜間営業「ナイトピックルボール」も実施している。

同社はファミリー層やアクティブシニア、訪日客を主な想定利用者に掲げ、両施設で大会や合宿、法人向けイベントの誘致も進める考えを示した。日本ではまだ広がり始めたばかりの競技を、一度きりの体験ではなく宿泊の動機付けにしようという狙いがうかがえる。

この投資の性格は、floortokがこれまで伝えてきた首都圏のピックルボール関連の動き——池袋のサンサン・アシックス施設や、サンサンによるジャパン・グランドスラム協賛、トランスコスモスによるプロチーム運営参入——とは異なる。いずれも仕事帰りに立ち寄る都市型の利用者を想定したものだったのに対し、加森観光は宿泊客が訪れるリゾートの敷地そのものにコートを設けている。とりわけルスツはスキーリゾートであり、夏場はゲレンデが遊休化する。その土地を夏場のスポーツに転用することは、通常のウェルネス施設を上乗せするというより、閑散期の稼働率を底上げする現実的な手段と言える。