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関西エアポート、搭乗と購買を同じポイントで結ぶ新会員プログラム「Soraca」開始へ

関西エアポートが空港内の購買を搭乗と同じポイントで扱う新会員制度「Soraca」を導入する。関西3空港の物販・免税フロアを直接運営する事業者が、一人当たりの空港内消費をどう伸ばそうとしているかを示す一次情報だ。

キャリーバッグを引く旅行者たちが空港の店舗前とゲートを通り過ぎる様子を描いたフラットベクターイラスト
イラスト:floortok.com

関西エアポートは、長年運用してきた会員制度「KIX-ITMカード」を終了し、12月15日から新たな会員プログラム「Soraca」を開始すると発表した。搭乗だけでなく、空港内の店舗での購買にもポイントが付与される仕組みだという。

Soracaは関西エアポートが運営する関西国際、大阪国際(伊丹)、神戸の3空港すべてで利用でき、対象となる店舗・サービスは120以上にのぼるという。会員は搭乗と、対象店舗での購買の両方でポイントを獲得できる一方、KIX-ITMカードは1カ月前の11月15日付けで新規のポイント付与を終える。会員は利用状況に応じてブロンズ・シルバー・ゴールドの3段階に分かれ、獲得したポイントは空港内で使える割引クーポンに交換できる。関西エアポートは、旅程情報を登録することでパーソナライズされた特典やクーポンを配信する機能や多言語対応も導入するとし、開始に合わせてSNSでのシェアキャンペーン(当選1000名に1000ポイントを付与)も実施するとしている。

この制度変更の意味は、搭乗と店舗での購買という別々の関係を一つのポイント台帳に統合した点にある。訪日客の空港免税消費がコロナ後の回復期の高水準から落ち着きを見せる時期と重なる。関西エアポートは3空港の物販・免税フロアを自ら運営しているため、購買を搭乗と同じ扱いでポイント化する仕組みは、単なる会員特典ではなく客単価を直接動かすレバーになる。効果の有無は、まずどの会員ランクが早く埋まるかに表れるだろう。ブロンズへの到達は容易だが、ゴールドまで届く会員が増えるかどうかは、搭乗前の消費行動そのものが変わったことを意味する。