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フィールドノート

花王「SENSAI」がタイに初出店、ジャカルタに旗艦店

花王のプレステージスキンケアブランド「SENSAI」が、タイに初出店するとともに、ジャカルタに旗艦店を構える。東南アジアの有力百貨店を、国ごとではなく一つの市場として攻略する構えだ。

東南アジアの百貨店内にあるプレステージスキンケアカウンターを描いた編集イラスト。大理石のカウンターに並ぶガラス瓶、茶碗をのせたトレイ、大きな窓越しの南国の街並み、そして買い物客2人の姿。
イラスト:floortok.com

花王のプレステージスキンケアブランド「SENSAI(センサイ)」が、タイに初の店舗を開き、ジャカルタには旗艦店を構える。同社によると、東南アジアの主要百貨店を軸に出店を進め、地域の富裕層との接点を広げる狙いだという。

バンコクの新店は「セントラル チットロム」内(1027, Ploenchit Road, Lumpini, Pathumwan)にあり、7月31日にオープン、営業時間は10時から22時。花王によれば、SENSAIにとってタイ初の店舗で、富裕層との接点を増やし、現地でのブランド認知を広げることが狙いという。

ジャカルタでは、花王が「インドネシア旗艦店」と位置づける新店を「プラザ インドネシア」(Jl. M.H. Thamrin Kav. 28-30)に構え、8月中旬にオープンする。営業時間はバンコクと同じ10時から22時。SENSAIは2025年からインドネシアで展開しており、新店は同国4拠点目にあたるという。同社は、ブランドの世界観を反映した独自の店舗デザインと、すべて手技によるトリートメントメニューを用意し、施術の締めくくりには一服の煎茶を提供すると説明。「一期一会」の精神で、客との出会いへの感謝を示す狙いだとしている。

「アジア一体」という発想

花王は今回の2店を、店舗・EC・トラベルリテールを国境を越えて一体で運営する「アジア一体運営」の一環と位置づける。SENSAIは同社が化粧品事業のグローバル成長を担う「6つの重点ブランド」の一つで、世界40以上の国・地域で展開しているという。ブランドの起源は1983年にさかのぼり、日本市場への本格導入は2019年9月、アジアでの旗艦店第1号は2023年10月の上海店だった。売上目標や成長率などの数値目標は、リリースには示されていない。

出店先の選び方に、この戦略の本気度がにじむ。セントラル チットロムとプラザ インドネシアは、いずれも欧州メゾンがすでに軒を連ねる、両都市を代表する高級モールだ。国ごとに販路を積み上げてきた従来の日本ビューティ企業の展開とは異なり、東南アジアを一つの棚として扱う発想は新しい。バンコクとジャカルタの消費者が実際に同じブランド体験を求めるのかどうかは、タイ初出店とインドネシア4号店だけでは、まだ答えが出ない問いだ。