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「ケンゾー」、原宿で創業者・高田賢三氏のパリ自邸を再現したポップアップを開催

「ケンゾー」が原宿GATEで、創業者・高田賢三氏が「都会のオアシス」と呼んだパリの自邸を再現した4日間のポップアップを開催した。演出はアーティスティックディレクターのNIGOが手がけた。

都心のギャラリー空間に作られた竹と鯉の池のある庭園を描いた編集イラスト。シルエットの人物一人が配置され、スケール感を示す。
イラスト:floortok.com

「ケンゾー」(LVMH)は8月6日から9日まで、東京・神宮前のGATEで期間限定ポップアップを開催した。ブランドによると、アーティスティックディレクターのNIGOが演出を手がけ、創業者・高田賢三氏がかつてパリに構えた自邸を再現した空間で、竹林や桜の木、鯉が泳ぐ池など、高田氏が「都会のオアシス」と呼んだという邸宅の意匠を取り入れた。

会場では、1月にパリで発表した2026年秋冬コレクションを展示。キャンペーンにはルキタ・マクスウェルとニコ・ヒラガの2名を起用し、ブランドは「日常のふとした瞬間の軽やかさとユーモア」を表現したとしている。NIGOが就任以来打ち出してきた「フランスと日本」「伝統と革新」「エレガンスとユーモア」という対比を軸に据えた企画だという。

今回のポップアップは商品訴求というより、ブランドの原点を語る企画といえる。ランウェイの再現ではなく高田氏個人の邸宅を再現した点に、日本での発表を創業者その人と結びつける狙いが読み取れる。2021年にアーティスティックディレクターに就任して以来、NIGOは高田氏のアーカイブや経歴に繰り返し立ち返ってきた。ショー本番から数カ月を経ての4日間という短期の原宿開催は、そうした物語が東京の観客にどこまで響くかを測る、リスクの小さい試みとも言える。