ロエベ、俳優の岡田将生を新ブランドアンバサダーに起用
2023年のキャンペーン起用から続く関係を、ロエベが正式なアンバサダー契約に格上げ。就任間もない新クリエイティブディレクター、マッカーロウ=エルナンデス体制が、日本市場での「顔」に俳優の岡田将生を選んだ。

ロエベの日本法人(LVMHファッション・グループ・ジャパン傘下)は8月17日、俳優の岡田将生を新たにブランドアンバサダーに起用したと発表した。2023年のキャンペーン起用に端を発する関係を、今回正式なアンバサダー契約という形に格上げした。
1989年東京生まれの岡田は2006年に俳優デビューし、2021年公開の映画「ドライブ・マイ・カー」で国際的な知名度を高めた。同作はカンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞し、米アカデミー賞では4部門にノミネートされた。近年では2024年公開の「ラストマイル」で日本アカデミー賞助演男優賞を受賞したほか、NHK連続テレビ小説「虎に翼」やディズニープラス作品にも出演している、とロエベは紹介している。
岡田とロエベの関係は2023年、同ブランドのパズルバッグの日本向けキャンペーンに起用されたことに始まる。ロエベによると、岡田は今年3月、クリエイティブディレクターのジャック・マッカーロウとラザロ・エルナンデス両氏がパリのヴァンセンヌ城で発表した、両氏就任後初となるメンズコレクションのショーに出席したという。岡田は発表文の中で、個人的に愛用しているブランドのアンバサダーを務めることを光栄に思うとし、パリで目にした同ブランドの「意外性」や遊び心に強く心を動かされたと述べた。マッカーロウ氏とエルナンデス氏は連名のコメントで、岡田がキャリアを通じて既成概念に挑み続けてきた俳優であり、その温かみとクラフツマンシップへの敬意はロエベの価値観と重なると評した。
今回の起用は、就任間もないマッカーロウ・エルナンデス両氏にとって日本市場の「顔」を得る動きとなる。LVMH傘下のメゾン各社は近年、グローバルなセレブリティ起用だけでなく、映画・テレビで存在感を持つ国内人材の起用を通じて、混み合うラグジュアリー市場での存在感確保を図る傾向を強めている。今回の起用が広告展開にとどまるのか、ショーや店舗イベントにも広がるのかは、現時点では明らかにされていない。