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マルニ木工とミナ ペルホネン、協業10周年で新作モザイク家具を発表

広島の家具メーカー、マルニ木工とテキスタイルブランドのミナ ペルホネンが、協業10周年を記念した新作モザイク家具と数量限定ラグを発表した。販売はマルニの直営4店舗のみで、値引きではなく物語性で顧客をつなぐ戦略がうかがえる。

温かみのある家具ショールームの室内を描いたイラスト。カラフルな柄の張地を使った角ばった木製ラウンジチェアが並び、近くの棚には折られたテキスタイルが置かれている。大きな窓から柔らかな午後の光が入り、椅子を眺める後ろ姿のシルエットが一人。
イラスト:floortok.com

広島の家具メーカー、マルニ木工(1928年創業)と、デザイナー皆川明氏が率いるテキスタイル・ファッションブランドのミナ ペルホネンは、両社の協業企画「Peace, Piece」が10回目を迎えるのを機に、新作カプセルコレクションを発表した。会期は2026年11月6日から2027年1月11日までで、販売はマルニの直営4店舗(東京・大阪・広島・福岡)とオンラインショップに限定される。

新作の中心は、端材(ハギレ材)を組み合わせて作る「MARUNI60 モザイク」シリーズを、ミナ ペルホネンのジャカード織り生地3種("rosy"・"following day"・"wolf & flower")で張り替えたもの。価格は1シーターが217,800円(税込)、2シーターが429,000円、ハイバック1シーターが300,300円、スタッキングスツールが53,900円と両社は発表している。

数量限定のラグ「wind flag」と「kivi」(各77,000円)も、全国発売に先駆けて11月6日から4店舗で販売される。大阪・広島・福岡の店舗ではミナ ペルホネンの生活雑貨やアパレルも扱うが、東京店はラグのみの取り扱いとなる。12月10日からは、検品基準から外れた「B品」の食器や「Piece,」シリーズのアイテムも加わる。両社はこの企画を、富山県美術館で12月7日まで開催中の展覧会「つぐ minä perhonen」とも関連づけている。

会期中は皆川氏本人も各地に登場する。トークイベント(参加費4,950円)は東京で12月6日、大阪と広島で12月13日に開催され、広島の様子は福岡店でライブ中継される。モザイク1シーター購入者向けの張地コーディネート、マルマンとのコラボクロッキーブックのサイン会、パッチワーククッションや木製鏡もちのワークショップも用意されている。

10回目という節目を迎えた「Peace, Piece」は、日本の高級家具メーカーが値引きに頼らず顧客との関係を築く手法をよく示している。端材を使う製法を「エコノミー」ではなく「クラフト」として打ち出し、販売を百貨店の催事場ではなく自社直営4店舗に絞り、トークやワークショップという体験を添えて商品発売を一つの「イベント」に仕立てている。百貨店に卸さないという選択自体が、ブランドコントロールとマージンを自社に留めるという両社の意図を物語っている。