マツキヨココカラ、「ジョンマスターオーガニック」を完全子会社化
日本最大のドラッグストアグループ、マツキヨココカラ&カンパニーが、オーガニックコスメブランド「ジョンマスターオーガニック」を完全子会社化する。3600店舗超の販売網とサプライチェーンを活かし、単独では難しい速さでブランドを成長させられるとしている。

マツキヨココカラ&カンパニーの子会社MCCマネジメント株式会社が、オーガニックコスメブランド「ジョンマスターオーガニック」の運営会社の株式100%を取得し、完全子会社化する。運営会社であるジョンマスターオーガニックグループ株式会社がPR TIMESを通じて8月24日付けで配信したリリースが明らかにした。譲渡価格は非公表。
ジョンマスターオーガニックグループは2017年設立、東京都目黒区に本社を置き、オーガニックコスメの企画・製造・販売を手がける。リリースによれば、買収後も大滝雄一郎代表取締役社長を中心とする現在の経営体制が続くという。買収主体のMCCマネジメントは、マツキヨココカラグループの傘下会社を統括する持株子会社で、2021年設立とされる。
買収の狙いはシンプルな規模の経済にある。マツキヨココカラは全国に3600店舗超のドラッグストアを展開しており、リリースはこの販売網とサプライチェーン基盤を、ジョンマスターオーガニックのブランド力や顧客体験のノウハウと組み合わせることで、「単独では成し得ないスピードと規模」でのブランド成長を目指すとしている——これは両社が掲げる目標であり、開示された数値目標ではない。ブランドが大切にしてきた理念や価値観、既存の商品・サービス、店舗・EC上での顧客体験は今後も変わらず提供するという。
この動きは、日本の小売業界ですでに見られるパターンに沿ったものだ。量販チャネルの事業者が、創業ブランド規模のビューティーブランドを単に取り扱うのではなく、経営権ごと取得することで、数千店舗にまたがる品揃えや価格、棚割りを個別交渉ではなく一括して決められるようになる。ジョンマスターオーガニックにとっては、独立性と引き換えに販売網の広がりを得る取引であり、自社のマーケティング予算では実現できなかった成長曲線を、マツキヨココカラの物流と顧客データが後押しできるかが問われる。