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マツキヨココカラ、9350円の自社ブランド美容液を全店展開へ

マツキヨココカラは、通常のドラッグストア自社ブランドより百貨店カウンターに近い価格帯となる税込9350円の美容液を、ほぼ全店で展開する。インバウンド消費を支えてきた化粧品売場で、より高い利益率を自社ブランドで取り込む狙いだ。

ドラッグストアの化粧品売場を描いたイラスト。小さなスキンケア製品が並ぶ棚の中、陳列台にスポットライトで照らされた琥珀色のガラス製美容液ボトル1本と、それに手を伸ばす買い物客の手。
イラスト:floortok.com

マツキヨココカラ&カンパニーは9月30日付の発表で、4つの有効成分を配合した税込9350円の薬用美容液を11月11日から、マツモトキヨシ・ココカラファイン両グループのほぼ全店で発売すると明らかにした。20年続く自社スキンケアブランドの新たな主力製品と位置づけている。

「ザ・レチノタイム エンハンスドセラム」は50mL・税込9350円で、ナイアシンアミドRF複合体、トラネキサム酸、パンテノール、イソプロピルメチルフェノールの4つの有効成分を配合。美白、シワ改善、肌あれ防止を1本でケアする組み合わせとしては国内初と同社は説明している。販売はグループのほぼ全店舗と自社オンラインストアで行う。同社によれば、同ブランド「レチノタイム」は現在、年間約28億円の売上規模になっているという。

「国内初」や複数効能をうたう表現は、同社自身の訴求であり、第三者による検証がなされたものではない点には留意が必要だ。一方で価格は客観的な事実であり、税込9350円はドラッグストアの自社ブランド美容液としては高額な部類に入り、むしろ百貨店カウンターブランドに近い水準といえる。同社はインバウンド消費を牽引してきた銀座、心斎橋、新宿などの化粧品売場を抱えており、そこにナショナルブランドを増やすのではなく高価格帯の自社ブランドを投入する判断は、その利益をより多く自社で取り込もうとする狙いとみられる。