三井不動産、閉店した「津田沼パルコ」跡地に期間限定広場「ATOCHI」 10月1日オープン
津田沼パルコの閉店から続く空白期間を、三井不動産は広場と駐車場、キッチンカーで埋める。次の再開発を練る間、大手デベロッパーが遊休地の価値をどうつなぐかを示す事例だ。

三井不動産は、閉店した「津田沼パルコ」跡地に期間限定の広場を10月1日にオープンすると発表した。再開発の計画を進める間、千葉県の駅前一等地を暫定活用する狙いだ。
この広場「ATOCHI」は、JR津田沼駅北口から徒歩1分、船橋市と習志野市にまたがる立地にある。三井不動産によると、敷地面積は約2,800平方メートルで、広場部分が約1,100平方メートル、駐車場・駐輪場部分が約1,700平方メートルとなる。
駐車場は同社の「リパーク」ブランドで運営し、カーシェア2区画を含む54台分を用意する。駐輪場は205台分を確保する。広場には旧パルコ建物の一部を残した「ポケットパーク」を設けるほか、星形テントや人工芝エリア、ベンチ、キッチンカー用のスペースも配置するという。
同社は「過去を受け継ぎながら、未来を育む」という考え方をATOCHIという名前に込めたとしている(跡地という言葉に由来する)。再開発までの間、地域の日常的な交流や賑わいを生み出す場にしたい考えだ。10月10日にはオープニングイベント「ATOCHI OPENING LIVE PARK」を開催し、千葉ジェッツのバスケットボール試合のパブリックビューイングや子ども向けワークショップを実施する予定。
津田沼パルコは2023年に閉店しており、ATOCHIは大手デベロッパーが「閉店後、次の再開発までの空白期間」をどう埋めるかを示す典型例といえる。駅前の遊休地を塀で囲って放置するのではなく、駐車場で軽く収益化しつつ、残りを低コストの地域向けプログラムに充て、その場所を地域の生活動線に留めておく発想だ。次の再開発の時期は明らかにされておらず、この暫定利用がいつまで続き、旧百貨店の跡に最終的に何が入るのかは今のところ分からない。