floortok

Journal

·
ニュース

三井ガーデンホテル岡山、客室数を16%削減し大型化してリニューアルオープン

三井不動産が手がける岡山のホテルは、客室数を16%減らし、代わりに大型客室を大幅に増やしてリニューアルオープンした。中堅ホテルの改装で広がる「量より質」への賭けだ。

地元作家の作品やデニムをモチーフにしたサイン計画を配した、改装後の地方ホテルのロビーと客室を描いたイラスト。
イラスト · floortok · イラスト:floortok.com

三井ガーデンホテル岡山は8月9日、全面改装を経てリニューアルオープンした。三井不動産の発表によると、客室数はこれまでの352室から297室へと約16%減らす一方、3人用の大型客室は8室から51室へと大幅に増やした。全客室で内装や家具、水回り設備も刷新したという。

共用部分も改装した。大浴場は洗い場を6カ所から9カ所に増設し、女性用パウダースペースを拡張。ロビーとエレベーターホールには地元岡山の作家による作品を配置し、小沢淳氏による桃の花をモチーフにした金属彫刻や、山岸厚氏による藍染めのテキスタイル作品を展示する。レストラン「GARDEN CAFE」は棚田をイメージした内装に改装し、朝食メニューにはポルケッタや鮎料理、黒ニンニクのリゾットなど地元食材を使った品を加えたという。ランドリールームの洗濯機も3台から6台に増やした。

客室数を減らして1室あたりの面積とグレードを引き上げる改装手法は、老朽化が進む日本の中堅ホテルストックで広がる「フライト・トゥ・クオリティ」の典型例だ。宿泊客が部屋数の多さより空間の質と仕上がりに対価を払うとの読みに立った賭けといえる。地元作家や地元食材を前面に出す手法には、価格ではなく「岡山らしさ」で差別化を図る狙いも透ける。