名古屋パルコ、西館地下1階を今秋刷新 東海初出店のキャス キッドソンなど新テナント
パルコが名古屋パルコ西館地下1階の約1,100平方メートルを刷新し、プラザとキャス キッドソン東海初出店を核とするライフスタイルフロアとして9月4日にオープンする。館内全体で進む改装の一環だ。

パルコは7月27日付のリリースで、名古屋パルコ西館地下1階の売場、約1,100平方メートルを刷新し、9月4日に新装オープンすると発表した。目玉となるのは、英国発のライフスタイルブランド、キャス キッドソンの東海エリア初出店だ。
同リリースによると、新しい西館地下1階の核となるのは、化粧品や菓子、ファッション雑貨、キャラクター商品などを扱う複合ライフスタイル業態「プラザ」、ヴィンテージ調のプリントで知られる「キャス キッドソン」、そして目の前で飴を仕上げる実演販売で知られるバルセロナ発の「パパブブレ」の3店だ。リリースはキャス キッドソンについて東海エリア初出店と明記する一方、パパブブレについては同様の表記はなく、単に新規出店として案内されている。同フロアでは10月1日にベーグル&ベーグルも改装オープンする。
地下1階の刷新は、西館全体で進む年間を通じた改装の一環でもある。リリースによると、地下6階には全国初出店とされる「ベック アンド コール」が7月18日に、地下4階には東海初出店の「サマンサベガ/ヴァルザー」と「N゜3 ニース クラップ」が9月4日と11日に、地下3階には「トップトイ」が9月10日にそれぞれオープンする。
パルコはこうした改装の背景として、既に出ている実績を挙げる。2024年秋のポケモンセンターやキデイランドの開業から2025年秋のディーゼル、マティン キムまで一連の改装を経て、2025年度の売上高は前年比113.7%、入館客数は同115.1%となり、来館客層が広がったとしている。今後の改装も主にMZ世代(ミレニアル世代とZ世代)の来館者を意識したものになるという。
今回の入れ替えは、価格ではなく商品構成と売場演出に軸足を置いた判断だ。総合雑貨や標準的な衣料品売場を、実演型の菓子店や英国発のヘリテージブランド、キャラクター商品といった体験型・ブランド軸の売場に置き換えることで、百貨店的な常連客というより、トレンドに敏感な若い地元客を取り込む狙いが透ける。同じ週にはfloortokが既に報じた心斎橋パルコの改装や、名古屋パルコ自体のエンターテインメントフロア刷新も重なっており、J.フロントリテイリング傘下のパルコが複数の旗艦店を同時並行で手直しする動きがうかがえる。
総合売場をブランド軸の売場に置き換える手法が、パルコの言う来館者数の伸びを今後も維持できるか、それとも館内での消費の付け替えに終わるかは未知数だ。ただし、これまでの一連の改装で売上・来館者数とも二桁の伸びを既に示しているだけに、パルコは訪日客頼みではない若い国内客を取り込む型を手にしつつあるようだ。