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ナルミヤ・インターナショナルの「プティマイン」、中国本土初出店 杭州に1号店、台湾・香港に続く展開

ナルミヤ・インターナショナルの「プティマイン」が中国本土初の店舗を杭州にオープンした。台湾よりも1年近く速いペースで拡大した香港の実績を踏まえ、同社は中国本土展開に最も慎重な一手を打つ。

中国の商業ビル内にある、明るく楽しげな子供服ブティックの店先を描いたイラスト。パステルカラーの陳列と、整然と並ぶ小さな衣料品が特徴。
イラスト:floortok.com

ワールド系のナルミヤ・インターナショナル(東京都港区、代表取締役社長・保坂大輔氏)が展開するベビー・キッズブランド「プティマイン」は10月10日、中国本土で1号店をオープンした。同社の発表によれば、同社が位置づける「中国本土」は、すでに展開している香港・マカオ・台湾を除く区分だという。

新店舗は浙江省杭州市の「杭州大厦」5階に位置し、売場面積は約66平方メートル(約20坪)。10月3日に先行オープンしたとしている。現地の代理店を通じて販売する体制で、同社はこれを中国本土での販売の第一歩と説明している。プティマインは2011年に日本で立ち上げられたブランドで、対象年齢は0〜9歳(サイズ50〜130cm)、国内で約170店舗を展開している。

大中華圏における過去2市場への進出ペースには明確な差がある。現地の提携企業を通じて展開する台湾では、2025年3月に1号店をオープンし、その後3店舗を追加してこの秋までに4店舗体制となった。約1年半かけての拡大だ。一方、商業施設や百貨店内で代理店が運営する香港では、2025年秋の1号店オープンからわずか半年ほどで4店舗に達しており、台湾よりも明らかに速いペースで拡大している。

同社は、「台湾・香港で培った知見を生かしながらも、制度、流通構造、消費行動が異なる中国大陸市場に合わせた事業展開を進めます」としており、台湾・香港の手法をそのまま持ち込むわけではないという。杭州店では、小紅書(RED)やWeChatを活用したマーケティング、店舗販売と中国本土のECとの連携、現地向け商品ラインやIPコラボレーションの開発などを計画しており、都市部の子育て層に向けた「アッパーカジュアル」というポジショニングを掲げる。QYResearchの推計では中国の子供服市場は2025年に約4,737.6億人民元、国家統計局の統計では同年の出生数は約792万人とされる。同社は、杭州店での成果や顧客の反応を踏まえたうえで、他都市への展開を検討するとしている。

1都市・1代理店という慎重な進め方そのものが今回の要点だ。似たような代理店主導の体制でも香港が台湾より明らかに速いペースで拡大した経緯を踏まえ、ナルミヤは過去2市場の実績を「そのまま使えるひな型」ではなく「教訓」として扱っている。加えて中国の出生数が減少傾向にあることは、1都市での実証実験がどこまで規模を証明できるかに現実的な制約を課す。