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野村不動産、カペラを東京へ 京都に続く日本2軒目

世界的な超高級ホテルブランドが、六本木ヒルズに程近い西麻布の再開発タワーに入る。客室86室に対し住宅は約500戸、開業は2030年——開業までは長い助走となる。

夕暮れの静かな東京の裏通りに立つ、細く高いタワーを描いたフラットベクターのイラスト。手前の屋上をシルエットの人影が行き交う。
イラスト:floortok.com

野村不動産株式会社は6月30日、シンガポール発のホテルブランド「カペラホテルズ アンド リゾーツ」を東京に初めて誘致すると発表した。東京都港区西麻布に建設中の地上54階、高さ約200メートルの複合タワーの上層部に入居し、開業は2030年を予定する。

発表によると、タワー内にはスイートを含む86室のカペラブランドホテルに加え、ホテル水準のコンシェルジュサービスを受けられる「カペラ」ブランドの住宅が約500戸設けられる。レストラン2店舗、バーラウンジ、スパ、フィットネスジム、宴会施設も併設する。

カペラの東京進出は、2026年3月開業予定とされる「カペラ京都」(野村不動産によれば日本初のカペラ)に続くもの。同ブランドを運営するシンガポール企業はローランド・ファゼル氏が最高経営責任者を務め、旅行誌トラベル+レジャーの「世界最優秀ホテルブランド」を2023年から2025年まで3年連続で受賞している。京都進出からわずか4年で、日本国内2拠点目を構えることになる。

東京の超高級ホテル市場では新規参入が続くが、いずれも限られた客室数を住宅販売で支える構図が定着しつつある。客室86室に対し住宅約500戸という比率は、ホテルが単独事業というより住宅のブランド価値を高める装置であることを物語る。野村不動産にとっては、世界的な評価を受けるホテルブランドを希少な六本木隣接地に据えることで、東京の住宅購入者が「一流ホテルの名を冠した住まい」に対価を払うかどうかを試す賭けとなる。