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パークハイアット、ニセコの拠点に隈研吾とアンドレ・フューが手がけたブランドヴィラ13棟を追加

PCPDとハイアットは、ニセコにおけるパークハイアットのブランドをホテル客室から不動産へと広げる。最大1,000平方メートルの超富裕層向けヴィラ13棟に著名建築家とインテリアデザイナーを起用した今回の発表は、リゾートの次の成長エンジンがルームナイトではなくブランド付き不動産にあるとの読みを映す。

北海道の雪山を背に並ぶ、モダンなアルペンスタイルのスキーヴィラを描いたイラスト。
イラスト:floortok.com

パシフィック・センチュリー・プレミアム・デベロップメンツ(PCPD)とハイアット・ホテルズ・コーポレーションは9月1日、「ONE HANAZONO VILLAS」を発表した。ハイアットのニュースルームに掲載された共同声明によると、日本初のパークハイアットブランドヴィラ開発だという。開発地は、既存のパークハイアット ニセコ 花園がある花園エリア内に位置する。

同社によると、開発は個別に独立した13棟の住居からなり、各棟の規模はおよそ700〜1,000平方メートル、ベッドルームは4〜6室(いずれもエンスイート)で、大半の住戸から羊蹄山を望めるという。建築デザインは隈研吾、インテリアデザインはアンドレ・フューが手がけ、運営は既存のパークハイアット ニセコ 花園の運営チームが担う。居住者は専用クラブハウスを通じたスキーイン・スキーアウトのアクセス、専用のアプレスキーラウンジ、専用車寄せ、閉ざされた庭園を利用できる。家具を備えた2棟のショーヴィラは2026年冬の完成を予定している。

PCPDのベンジャミン・ラム副会長は、今回のヴィラを卓越した希少性を持つ提案と位置づけ、スキーイン・スキーアウトのアクセスはニセコ内だけでなく世界的に見ても希少だと述べた。価格は発表資料では明らかにされていない。

今回の動きはホスピタリティ事業であると同時に、不動産事業としての側面も大きい。パークハイアットの名を個人所有のヴィラに冠することで、既存ホテルの客室収益に加え、ニセコで最も希少なスキー場沿いの土地の売却益を取り込むことができる。ブランド付きレジデンス(居住用不動産)はニセコの超富裕層向けセグメントで広がりを見せており、今回の発表もその流れに位置づけられる。著名デザイナー2人の起用と「日本初」という打ち出しは、他のブランド付きヴィラとの差別化を狙ったものだろう。価格は未公表でショーヴィラの完成も来冬とまだ先であり、買い手がパークハイアットの名前だけでなく2人のデザイナーの起用にどこまでプレミアムを支払うのかは、今後注目される点だ。