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ポーラ・オルビスの香水ブランド「ERAM」、伊勢丹新宿の香水フェアで新作を先行発売

ポーラ・オルビスの香水ブランド「ERAM」が、伊勢丹新宿で開催中の香水フェアに合わせ、新作を他に先駆けて1週間先行発売する。海外ブランドだけでなく国内の美容大手も、百貨店の香水売場を守るためにこうした独占的な先行販売を使い始めている。

夕暮れ時の百貨店香水売場を描いたイラスト。琥珀色と煙がかった色合いの香水瓶がガラスの棚に並び、シルエットの人物が香りを試している。ペンダントライトの暖かい光が灯る。
イラスト:floortok.com

ポーラ・オルビスホールディングスは、傘下の香水ブランド「ERAM(エラム)」が新作オードパルファン「23-戯曲」を、伊勢丹新宿店メンズ館1階の化粧品フロアで10月7日から13日まで先行発売し、11月1日に全国展開すると発表した。価格は30mLで13,200円(税込)。同ブランドによれば、乾いたアプリコットの甘さとスモーキーなグアイヤックウッドを土台にしたオリエンタル・ウッディ系の香りで、「揺れる炎を前に孤独へ還る夜」をテーマにしているという。

この先行発売は、伊勢丹新宿店が毎年開催する香水の祭典「サロン ド パルファン」の14回目の会期中に行われる。今週は本館とメンズ館に数十の香水ブランドが集まる。ERAMは現在17種の香りを展開しており、会期中に30mLボトルを購入した先着150名には、新作の2mLミニチュアを無料で提供するという。

ERAMは海外ブランドのライセンス導入ではなく、ポーラ・オルビス自身のニッチフレグランスラインだ。期間限定の先行販売という手法は、ネット通販に対抗して香水売場の存在意義を保つために百貨店が使う常套手段でもある。他では1カ月間誰も買えない香りを、1店舗だけで売れるようにする仕組みだ。POLAやORBISの直営店・カウンターを自ら運営する国内美容大手にとって、ERAMの展開は、物語性で売るニッチフレグランス市場が海外ブランドだけのものではないという賭けでもある。

11月1日の全国展開後にこの先行販売がどれだけ実売につながるかは、ERAM自身がこの賭けを試す機会になる。