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和歌山発セレクトショップ「R&Co.」、近鉄百貨店和歌山店隣に初出店 マルジェラやバレンシアガを展開

セレクトショップ「R&Co.」を展開する和歌山の丸幸は、近鉄百貨店和歌山店の隣にメゾン マルジェラやバレンシアガを扱う新店を開いた。コンテンポラリー・ラグジュアリーの複合ブランド小売が東京・大阪の外へどこまで広がっているかを示す、小さいが具体的な事例だ。

コートとバッグが斜めに並ぶセレクトショップの店内から、窓越しに向かいの百貨店を望むイラスト
イラスト:floortok.com

コンテンポラリーファッションのセレクトショップ「R&Co.」を展開する和歌山市の丸幸は、10月1日に近鉄百貨店和歌山店の隣接地に新店舗を開いたと発表した。9月29日付の発表によれば、メゾン マルジェラ、バレンシアガ、ヴァレンティノ、モンクレール、マルニ、アワー レガシー、アクネ ストゥディオズを取り扱うという。

新店舗は和歌山市友田町5-18の1階に構え、営業時間は10時から19時。丸幸の創業は1954年11月にさかのぼるが、「R&Co.」ブランドが和歌山で生まれたのは1997年のことで、同地での約30年にわたる営業を経て、ようやく地元の基幹百貨店の隣に店を構えた形になる。同社はこれを和歌山県内における初の百貨店隣接型出店と位置づけている。

店舗の設計・施工はすべて地元・和歌山の事業者に発注したとしており、地域の建設業への支援という位置づけを強調している。また、同社代表はこの出店について、かねてからの念願がかなったものだと述べたという。開業記念として、税込5万5000円以上購入した先着100名に、開業限定で調合したオリジナルフレグランスを贈呈するとしている。

注目すべきは売場面積よりも品ぞろえそのものだ。マルジェラやバレンシアガをモンクレール、マルニと並べる店は、東京や大阪であれば珍しくない。しかし同じ顔ぶれが、インバウンド需要も旗艦店級の予算も持たない和歌山の地方百貨店の隣に集まったという事実は、コンテンポラリー・ラグジュアリー需要がどこまで裾野を広げているかを、大都市の新規出店以上に物語っている。

本当の試金石はこれからだ。和歌山の消費力が、マルジェラ級の価格帯を継続的に支えられるのか。それとも、開業記念のフレグランス配布や「念願」という打ち出し方そのものが、今回の出店のピークになってしまうのか。