リシュモン、第1四半期売上高が20%増 日本市場が36%増で全地域トップの伸び
リシュモンの第1四半期グループ売上高は、為替一定ベースで前年同期比20%増となった。好調なジュエリー部門と伸びる直営小売チャネルが牽引したが、最も伸びたのは日本で36%増。訪日客数が2カ月連続で前年割れとなる中での結果だ。

スイスのラグジュアリーグループ、リシュモン(コンパニー・フィナンシエール・リシュモン)は、2026年6月30日までの3カ月間(2027年3月期第1四半期)のグループ売上高が、為替一定ベースで前年同期比20%増、実勢為替ベースで17%増の63億ユーロになったと発表した。同社が個別に開示する市場の中で最も伸びが大きかったのは日本で、為替一定ベースで36%増だったと、水曜日に公表された決算資料で明らかにした。
主力のジュエリー・メゾン部門(カルティエ、ヴァンクリーフ&アーペルなど)は為替一定ベースで24%増となり、同社はこれを「7四半期連続の二桁成長」と説明した。IWCシャフハウゼンやジャガー・ルクルトを含む専門時計部門はそれより緩やかな8%増、ファッション&アクセサリー・メゾン部門は9%増だった。
販売チャネル別では、グループ売上の71%を占める自社ブティックでの直営小売が24%増となり、独立系マルチブランド小売店やフランチャイズ経由の卸売(9%増)を大きく上回った。全体に占める比率はまだ小さいオンライン直販は18%増だった。純現金残高は前年同期の74億ユーロから91億ユーロに改善したとも明らかにした。
日本が独走
地域別(為替一定ベース)では、欧州が11%増、日本を除くアジア太平洋が21%増、南北アメリカが27%増、中東・アフリカが3%増だった。リシュモンが広域のアジア太平洋とは別枠で開示する日本は、5地域の中で最も伸び率が高い36%増だった。
リシュモンの日本の数字が発表されたのと同じ水曜日、日本政府観光局(JNTO)は6月の訪日外客数が前年同月比6.8%減少し、2カ月連続の前年割れとなったと発表した。両者を重ねて見ると、日本のラグジュアリー消費を訪日客数だけで測るべきではないことが分かる。訪日客数が鈍る中での36%増という伸びは、実際に訪れた旅行者による円安を追い風にした消費や、国内需要が、来店客数以上に成長を支えていることを示唆する。
この傾向が年間を通じて続くかどうかは、四半期の数字だけでは判断できない。ただ、少なくとも今回の四半期については、リシュモンが開示するどの市場よりも日本が成長を牽引した形だ。
前年同期比(為替一定ベース、%)