Sansan、池袋のピックルボール施設を3階に増設 日本の統括団体も同フロアへ事務局移転
ピックルボールの国内統括団体「Pickleball Japan」の事務局が、Sansanが運営する池袋の施設の新設フロアに入居する。名刺・請求書管理のソフトウエア企業が手がけるスポーツ施設事業は、小さな一歩のつもりが、競技団体そのものを引き込むところまで進んだ。

名刺管理サービスやクラウド請求書サービス「Bill One」を手がけるSansan株式会社は9月30日、池袋のピックルボール施設に新たに3階フロアを増設し、その3階フロアにピックルボールの国内統括団体「Pickleball Japan」の事務局を入居させると発表した。
発表によると、増設されるのは東京都豊島区のサンソウゴ池袋ビルに入る「Sansanピックルボールコート池袋」の3階部分で、フルサイズのインドアコート3面とハーフコート1面を新設する。これにより施設全体のコート数はインドアコート6面・アウトドアコート4面・ハーフコート1面の計11面となる。オープン予定日は11月15日で、新フロアを含む11月分のコートレンタルとレッスンの予約は10月1日から受け付けを開始した。
Pickleball Japan(一般財団法人ピックルボール日本連盟)は同じ3階フロアに事務局を移す。同施設は2026年7月10日に開業しており、Sansanは自社調べ(2026年1月時点、1施設あたりのピックルボール専用コート面数を基準)として「都内初の大型ピックルボール専用施設」と位置付けているが、これは同社独自の調査に基づく主張であり、業界全体の公的な集計ではない。
Sansanは「出会いからイノベーションを生み出す」という企業ミッションを掲げ、年齢や競技歴を問わず誰もが参加できる点や、コートに立つだけで新たなつながりが生まれる点にピックルボールの魅力があるとしている。ピックルボール事業の推進を担う小池亮介氏は「初めてパドルを握る人が気軽に始められる場と、競技力を高めたい人が継続して取り組める場の両方を用意します」と述べ、12月1日開始の月額制レッスンに加え、都度払いの体験会や初級・中級レッスンも新設するという。
名刺データや請求書処理を手がけるソフトウエア企業が、国内のピックルボール統括団体を迎え入れるという構図は、まだ体制づくりの途上にある競技にとって目を引く組み合わせだ。Pickleball Japanの理事長を務めるRika Riordan氏は発表の中で、まず自前の拠点が必要であり、コートで起きていることを直接見ながら大会の企画や指導者育成、普及活動を進められるようになると述べた。ピックルボールは依然としてSansanの本業からは離れた取り組みだが、開業から数カ月での増床と統括団体の事務局誘致は、単発の実験以上の本気度を感じさせる。