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セイコー、創業145周年で「江戸紫」着想の限定9機種を横断展開

セイコーは創業145周年を、看板モデル1本ではなく9機種で祝う。ひとつのデザインコンセプトを、ほぼ全ての価格帯・製品ラインへ横断的に展開する構えだ。

江戸紫の光に包まれた長いブティックのショーケースに置かれた腕時計を描いたイラスト。奥にはシルエットの人物、近モノクロームの色調に真鍮のアクセント。文字やロゴなし。
イラスト:floortok.com

セイコーウオッチは創業145周年を記念し、6つの製品ラインにまたがる限定9機種のコレクションを発表した。単独のフラッグシップモデルではなく、6万500円のセイコー セレクションから33万円までの価格帯に横断的に展開する。対象はプロスペックス、アストロン、プレザージュ、5スポーツ、ルキア、セレクションの6ライン。

全機種に共通するのは、江戸の町人文化にゆかりのある伝統色「江戸紫」を基調としたカラーリングに、ゴールドを合わせたデザインだ。セイコーは、江戸から現代の東京へと受け継がれる伝統と、絶えず新しい価値を生み出す創造性を重ね合わせたと説明しており、同社が時計づくり全般について打ち出す、時代の一歩先を行くという姿勢とも重なる。

ラインアップは機械式のプロスペックス「アルピニスト」やソーラー式クロノグラフ「スピードタイマー」、GPS衛星電波修正のアストロン、自動巻きのプレザージュ「コクテールタイム」、5スポーツのダイバーズウオッチ「SKX」復刻モデル、人工ダイヤモンドをあしらったルキア「グロウ」、デジタルクオーツのセレクションまで幅が広い。全9機種は10月9日に全国発売されるという。

ダイバーズウオッチからデジタルクオーツまで、性格の異なる時計に一つの色柄を横断させる狙いは、単品の商品戦略というより、周年マーケティングをブランド全体の再訪機会として機能させる点にありそうだ。一つのラインに惹かれた顧客が、紫のダイヤルをきっかけに他のラインへ目を向ける仕掛けとも読める。江戸紫という国内色の濃いモチーフが、アストロンやプレザージュで広がりつつある海外ファン層にどこまで響くかは、この周年イヤーが投げかけるもう一つの論点だろう。