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シャングリ・ラ、超高級「シグネチャーズ」を京都に投入 二条城前に77室

シャングリ・ラ グループの「シグネチャーズ」第2弾となる77室のホテルが、旧京都所司代屋敷跡地に2026年末より順次開業する。京都の超高級ホテル市場はすでに手狭になりつつあるが、同社はなお余地があるとみている。

伝統的な縁側と手入れされた庭園、その先に城の石垣と堀がのぞく、静かな京都の邸宅の中庭を描いたイラスト。温かみのある編集調の色彩。
イラスト:floortok.com

シャングリ・ラ グループは、世界文化遺産に登録されている京都・二条城の前に、77室のホテル「宋邸京都(Songtei Kyoto)」を開業する。同社が9月10日付で発表した。敷地は江戸時代に京都所司代の屋敷があった場所で、京都所司代は朝廷や西日本の統括を幕府から任された役職である。

開業は2026年末から段階的に進み、2027年初めに全体オープンを迎える予定だという。

宋邸京都は、同社が2025年5月に中国・杭州で開業した「シルク・レイクハウス」に続く、超高級ブランド「シャングリ・ラ シグネチャーズ」の2軒目にあたる。大型の都市型ホテルを主力とする「シャングリ・ラ」本体ブランドに対し、シグネチャーズは一棟ごとに物語性と個性を持たせた小規模ホテルという位置づけで、世界2軒目の出店先として東京ではなく京都を選んだ形だ。

デザインは、同社が「京都の格式高い江戸期屋敷が持つ静謐な風格と儀礼的な美意識」と表現する要素を現代的に解釈したもので、客室や共用部からは二条城の庭園を望めるという。施設にはスパ(内風呂・露天風呂)、屋内プール、フィットネスジム、終日利用可能なダイニングラウンジ、中国料理レストラン、割烹寿司カウンター、バーを備える。

2016年から2019年にかけてフォーシーズンズ、アマン、パーク ハイアットが相次いで京都に都市型ホテルを開業しており、超高級ホテル市場はすでに手狭になりつつある。そこへ資本力のある外資が新たに加わる格好だ。77室という規模は量より希少性を狙った設計であり、由緒ある敷地、限られた客室数、中国料理と寿司を組み合わせた食のプログラムはいずれも、立地とストーリーで一室あたりの単価を正当化しようとする賭けと言える。アマンなどがすでに築いた京都での「予約が取れない」ブランド力に、シャングリ・ラが同じ水準で並べるかどうかは、2026年末の開業だけでは答えの出ない問いだ。