渋谷パルコ、2026年秋の改装で「PALACE BASICALLY A KIOSK」が世界初出店、CDGの新店舗も
株式会社パルコは、この秋、渋谷パルコの2階と5階で約20区画・約370坪の改装を実施する。ロンドン発のスケートブランド「パレス スケートボード」は世界初となるキオスク形態の新業態を出店し、コム デ ギャルソンの新コンセプトショップ「CDG」も登場。2027年1月にはベルギー発「ドリス ヴァン ノッテン」の出店も予告されている。

株式会社パルコは、11月2日の発表で、渋谷パルコの2階と5階で約20区画・約370坪(約1,220平方メートル)の改装を今秋実施すると明らかにした。改装のテーマは「(Re) Construction」。2025年に実施した約80区画規模の大型改装に続くものだという。
新規出店の多くは11月20日にオープンする。2階では、コム デ ギャルソンのディフュージョンライン「CDG」が新コンセプトショップをオープン。約8坪という小型の店舗ながら、ブランドの定番人気アイテムから店舗限定品までを揃える"CDGのセレクトショップ"と位置づけられている。同じフロアには、株式会社ヨウジヤマモトが手がける黒を基調としたコンセプトプロジェクト「WILDSIDE YOHJI YAMAMOTO」や、レコードレーベル「Kankyō Records」による音楽・書籍・ホームウェアを扱うリスニングスペース型の店舗も新たに加わる。
同フロアの目玉となるのが、ロンドン発のストリートブランド「パレス スケートボード(PALACE SKATEBOARDS)」による新業態「PALACE BASICALLY A KIOSK」だ。パルコによれば、同社にとって世界初となる店舗形態だという。ロンドンの地下鉄にある売店(キオスク)をコンセプトにした内装で、取り扱うのはブランドの定番ロゴ「BASICALLY」を冠したアイテムのみに絞り込まれている。
パルコは2階への次の出店も予告している。ベルギー・アントワープ発のファッションブランド「ドリス ヴァン ノッテン」が、2027年1月に渋谷パルコへ新店舗をオープンする予定だという。これに先立ち、「アミ パリス」が11月20日にリニューアルオープンするほか、「ストーンアイランド」は12月4日、建築スタジオOMA/AMOが手がけた新コンセプトの店舗としてリニューアルする。「マーク ジェイコブス」とそのラインである「ヘブン バイ マーク ジェイコブス」は、すでに10月1日にリニューアルオープン済みだ。
5階では、フロアコンセプト「CHAOS CULTURE GEEK」をさらに拡張し、11月20日に複数の新店舗がオープンする。今年1月に同フロアで実施したポップアップの好評を受けて誕生する「Vans Store Shibuya」、ガンプラ関連グッズを扱う「THE GUNDAM BASE SHIBUYA」、写真フィルムブランドのライセンスアパレル「Kodak Apparel SHIBUYA」、アーバンリサーチのチームが手がける新業態「URBAN TUBE」などが並ぶ。サンリオが監修する新ブランド「sanrio house」は一足早く11月13日にオープンし、渋谷パルコ限定デザインのハローキティを展開する。これまでオンライン専業だった「ROOT」は、同フロアの「NORDISK CAMP SUPPLY STORE SHIBUYA」を引き継ぐ形で、11月6日にブランド初となる実店舗をオープンした。音楽プロデューサーNujabesゆかりのカルチャーレーベル「YEN TOWN MARKET」も11月20日にリニューアルする。
今回の改装は、価格戦略というより、商品構成(プロダクト)と売場演出(プレゼンテーション)に軸足を置いた打ち手と言える。パルコは、渋谷PARCOの中でも特に小規模で編集性の高いフロアを使い、パレスの世界初の新業態を誘致する一方、欧州の老舗メゾンの日本における次の出店先としても名乗りを上げた格好だ。渋谷スクランブルスクエアやSHIBUYA109と同じ若年層のファッション消費者を奪い合う築7年の商業施設にとって、希少な新業態と、先に発表済みの次の出店という組み合わせは、11月はキオスクを目当てに、2027年1月はドリス ヴァン ノッテンを目当てに、客を呼び戻すための仕掛けと言えそうだ。