髙島屋、7月の店頭売上高が前年比8.3%増 免税売上は4カ月連続で高水準を維持
髙島屋の7月の店頭売上高は前年比8.3%増。国内百貨店大手の中で最も早く7月実績を公表した。免税売上は6月のピークからやや鈍化したものの、依然として店頭全体の伸びを大きく上回っている。

髙島屋は8月3日発表の月次売上速報で、7月の店頭売上高が前年比8.3%増となったことを明らかにした。国内百貨店大手の中で最も早い7月実績の公表となる。三越伊勢丹ホールディングス、J.フロント リテイリング(大丸松坂屋)、エイチ・ツー・オー リテイリング(阪急阪神百貨店)、そごう・西武は、同日時点でまだ7月実績を公表していない。
既存店ベースでは伸び率は9.6%となった。免税売上高は前年比26.2%増となった一方、免税を除いた店頭売上高は6.1%増(既存店ベース7.6%増)にとどまった。この差は今年の髙島屋を特徴づけている。同社の月次発表によれば、免税売上高は4月に18.1%増、5月に20.1%増、6月に32.4%増と伸びを高めた後、7月は26.2%増へとやや鈍化した。一方、店頭売上高全体の伸びはより不安定で、同じ4カ月で6.7%、12.0%、4.1%、8.3%と推移し、免税売上の伸びが一貫してこれを上回った。
7月の伸びの多くはインバウンド需要が牽引した。同社によると、訪日客の来店件数は前年比7.6%増、客単価は17.4%増となり、高額品に加え化粧品やスポーツ関連商品の伸長が寄与した。国内顧客についても、ラグジュアリーブランドを中心とする高額品や夏物衣料の正価販売、食料品が堅調に推移し、前年実績を上回った。
報告対象の全12店舗が前年実績を上回った。京都店(洛西店を含み+17.4%)と日本橋店(+16.7%)が牽引役となった一方、伸びが最も小さかった高崎店(+0.7%)や柏店(+2.2%)もプラスを維持した。商品別(既存店ベース)では、紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、呉服、子供情報ホビー、スポーツ、リビング、食料品、食堂、サービスのすべてが前年実績を上回ったといい、全カテゴリーで増収となった。
これはあくまで一社の実績であり、業界全体の動向はまだ見えない。日本百貨店協会が加盟各社の7月実績をまとめて公表するのは例年8月20〜25日ごろで、髙島屋以外の主要4社は8月3日時点でまだ7月実績を発表していない。とはいえ、大手の中で最初にゲートを通過した髙島屋の数字は、秋の端境期を前にインバウンドの高額品需要が落ち込むことなく7月も底堅く推移したこと、そして免税売上が6月のピークからは鈍化しつつも依然として店頭全体の伸びを大きく上回っていることを示す、早めのシグナルといえる。
前年比(%)