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フィールドノート

ユニクロ、カナダに5店を追加——店舗網は42店へ

この秋の郊外モール5店で、カナダの店舗数は42に。語るべきは数ではなく、その立地の型だ。

広い平原に五つの小さなブロックが点在し、一本の淡い金色の線で結ばれた抽象イラスト。
イラスト:floortok.com

ユニクロは2026年秋、カナダに5店を新規開業し、同国の店舗数を42店とする。ファーストリテイリング傘下の同ブランドが、6月9日付のトロント発の発表で明らかにした。出店地はウィニペグのセント・ヴァイタル・センター、ブロッサールのカルチエDIX30、ブリティッシュコロンビア州のサワッセン・モール、リッチモンドヒルのヒルクレスト・モール、ウォータールーのコネストーガ・モールの5カ所だ。

立地が戦略を物語る。今回はフラッグシップを構える目抜き通りではなく、マニトバ、ケベック、ブリティッシュコロンビア、オンタリオの各州に広がる地域型ショッピングセンターだ。同社はこれを、自社の「ライフウェア」を受け入れてきた地域への投資の継続だと説明する。一店の旗艦店を打ち立てるのではなく、郊外を一つずつ埋めて地図を広げる、面の拡大である。

ひと季節に郊外モール5店は、ランドマークではない。存在を「網」に変えていく、静かな作業だ。

本国市場と比べたときの出店ペースを見たい。成長の物語が、いまや日本と同じく北米や欧州を通る小売企業にとって、問われるのは、これだけ分散したカナダ市場が42店で供給とマーケティングの重みに見合うのか、それともこの国がファーストリテイリングの海外事業のなかで堅実な「第二群」の一行であり続けるのか、だ。