ユニクロ国内既存店売上高、8月は天候不順で前年比1.3%減
ファーストリテイリングは8月のユニクロ国内既存店売上高が前年比1.3%減となったと発表した。天候不順が夏物需要を冷やした形だが、8月で締まった通期では既存店+オンライン売上高が5.1%増と、年間を通じては増収を確保している。

ファーストリテイリングは9月2日付の月次売上高情報で、ユニクロの国内直営店における8月の既存店売上高(オンライン込み)が前年同月比1.3%減、オンラインを含む全店売上高も2.2%減になったと明らかにした。対象はユニクロの国内直営店のみで、フランチャイズ店舗やジーユー、海外事業は含まない。
内訳を見ると、客数の落ち込みが響いた形だ。既存店の客数は前年8月の90.9%にとどまり、9%強の減少となった一方、客単価は8.6%上昇した。来店客数自体は減ったが、来店した客はより多く買い物をしたことになる。ファーストリテイリングは今回の減少について、「気温の低下や天候不順により、サマーアイテムの需要が落ち込んだ」ためと説明している。
8月中に1週間超にわたり臨時休業した店舗は既存店集計の対象から除外されており、7月28日の熊本地震の影響を受けた熊本県内の3店舗と、8月13日の大雨の影響を受けた千葉県内の1店舗が該当するという。なお、8月中の国内ユニクロの店舗増減は新規出店1店、閉店1店だった。
今回の8月の落ち込みは、通期を通じて繰り返し見られた振れの一つに過ぎない。同じ月次データでは、6月に14.1%減、12月に6.6%減と、8月よりも大きな下げを記録した月がある一方、10月には25.1%増と大きく伸びた月もあった。それでも、8月で締めくくった通期の累計では、既存店+オンライン売上高は前年比5.1%増で着地している。ユニクロ規模の事業にとって、単月の下げそのものよりも、その前後も含めた年間の振れ方が持つ意味の方が大きい。今のところ見えるのは、明確な減速というより、右肩上がりの基調の中での振れの大きさだ。この先を左右するのは初秋の動向で、8月に半袖や短パンの需要を冷やした低温傾向は、理屈のうえではむしろ秋物には追い風となるはずだ。
前年同月比(%)