floortok

ジャーナル

·
ニュース

ユナイテッドアローズ、中国本土初のアウトレット店舗を上海「比斯特購物村」に出店

東京に本社を置くセレクトショップ大手ユナイテッドアローズが、国内ではフルプライス販売を軸にしてきたブランドとして、中国本土で初めてアウトレット業態の店舗を出す。出店先は上海ディズニーリゾート近くのアウトレットモールで、中国の消費者が割安な価格帯でもブランドを受け入れるかを試す試金石となる。

屋外型アウトレットビレッジの通りを描いたイラスト。中央に店舗、買い物袋を提げて歩く人々、背景に都市のスカイライン
イラスト:floortok.com

株式会社ユナイテッドアローズは11月6日、中国本土で初めてとなるアウトレット業態の店舗を、上海浦東国際空港や上海ディズニーリゾートに近いアウトレットモール「上海比斯特購物村(Bicester Village Shanghai)」に開業すると発表した。店名は「ユナイテッドアローズ 上海 Bicester Village店」で、売場面積は215平方メートル。開業時期は2026年11月を予定しているとしており、具体的な日付は明らかにされていない。

中国本土では4店舗目となり、アウトレット業態としては同国で初めて。取り扱うのはUNITED ARROWSを中心としたメンズ・ウィメンズの衣料品や服飾雑貨などだという。

同社は2019年に中国現地法人「悠艾(上海)商貿有限公司(UNITED ARROWS SHANGHAI LTD.)」を設立し、2021年には越境ECプラットフォーム「Tmall Global(天猫国際)」に出店した。2025年には中国大陸1号店となる上海店を、2026年には深圳店と杭州店を相次いで開業したが、それぞれの立地は明らかにされていない。海外では中国、台湾、タイに店舗を構え、アジアを海外事業の軸に据えるとしている。

同じ11月6日に発表した2027年3月期中間期(2026年4〜9月)の決算によると、9月末時点の国内直営店は239店、アウトレットを含めると267店。一方、中国本土の売上高は当時の3店舗の体制で前年同期を上回ったという。会社は中国、台湾の両地域で今後も出店を続ける方針を示した。

国内で数百店を構える規模と、まもなく4店舗となる中国本土の規模の差が、今回アウトレット業態を選んだ背景にあると見てよいだろう。フルプライスでの新規出店ではなく割安な価格帯の店舗を出すことは、進出からまだ2年ほどの市場で本格的なフルプライス展開に踏み切る前に、中国の消費者の需要を見極めるための、比較的低コストな手段と言える。