「アジアのベストバー50」2026年版、東京の3店がランクイン ― 最高位のパンチルームもトップ10圏外に
「アジアのベストバー50」2026年版で東京のパンチルーム、ヴィルトゥ、バーリブレの3店がランクインしたが、いずれもトップ10には届かなかった。首位は広州のホープ&セサミで、中国本土・香港・バンコクが7〜8店を送り込むなか、日本勢の最高位は伸び悩んだ。

飲食業界の格付けで知られるウィリアム・リード社(「ワールドベストレストラン50」「ワールドベストホテル50」「ワールドベストヴィンヤード50」を主催)は7月28日、マカオで開いた授賞式で「アジアのベストバー50」2026年版を発表した。東京からはパンチルーム、ヴィルトゥ、バーリブレの3店がランクインしたが、いずれもトップ10入りは果たせなかった。
首位は広州のホープ&セサミ。同店は7年連続でランクインしている常連で、「ワールドベストバー50」2025年版でも29位に入っているという。2位はソウルのゼスト、前年首位だった香港のバーレオーネは3位に後退した。以下、バンコクのドライウェーブ・カクテルスタジオ、バーアス、レノンズ、深センのMOバーとオブシディアンバー、ゴアのボイラーメーカー、シンガポールのジガー&ポニーがトップ10に続いた。
19世紀ロンドンの会員制クラブを意識した内装が特徴のパンチルーム東京は、日本勢最高位の23位となり、マンチーノ・ヴェルモット協賛の「ベスト・バー・イン・ジャパン」にも選ばれた。フォーシーズンズホテルの39階にあるカクテル&コニャックラウンジのヴィルトゥは26位、東京のカクテルシーンに根付く老舗の隠れ家バーとして紹介されたバーリブレは39位に順位を上げた。
日本勢3店は、地域全体の上位勢からは大きく水をあけられた。ウィリアム・リード社によると、バンコクは8店と都市別で最多のランクイン数を記録し、中国本土も過去最多となる7店、香港も7店をランクインさせた。ランキングは地域300人以上の飲食業界関係者による投票で決まり、独立審査パートナーとしてデロイトが関与しているという。
ウィリアム・リード社でコミュニティ担当ディレクターを務めるフェイ・ハゲット氏は「今年のランキングは、ホープ&セサミの1位への躍進から、新興都市にまたがる14の新規ランクイン店まで、アジアのバーシーンの奥行きと多様性を映し出している」と述べた。
東京勢の最高位であるパンチルームの23位は、中国本土・ソウル・香港が分け合う今年のトップ10には届かなかった。このランキングは売上データではなく業界内投票によるいわば人気投票だが、受賞店にとっては1年間、予約や取材、観光客の来店を呼び込む有力な宣伝材料にもなる。バンコクや香港、中国本土がランキング上位の厚みを増し続けるなか、東京の看板バーが中位にとどまったことは、注視すべき競争上のシグナルといえる。
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