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アトレ恵比寿、飲食フロア18店舗の刷新が完了 1日を通じて客層を分散

JR東日本系のアトレ恵比寿が、ベーカリー旗艦店・イタリアンバー・鼎泰豊のリニューアルを軸とする飲食フロア18店舗の刷新を完了。1つの目玉に頼らず時間帯ごとに客層を広げる編成で、周辺の百貨店や単独店との競争に備える。

夕暮れ時の賑わう駅ビル飲食フロアのイラスト。ベーカリーのカウンターと小皿料理のバーが並んで見える。
イラスト:floortok.com

JR東日本グループの駅ビル「アトレ恵比寿」(東京)は、2026年春から進めてきた飲食フロアの大規模刷新が完了したと、運営するアトレ株式会社が発表した。最終フェーズでは、ベーカリーの旗艦店、新規のイタリアンバー、そしてリニューアルした鼎泰豊(ディンタイフォン)が核となる。

ベーカリー「神戸屋キッチン」は8月20日、本館3階に旗艦店としてオープンした。営業時間は8時から21時まで。「パン屋の本気の遊び心」をテーマにしたオープニングラインアップには、とろけるバターソルトパンなどを揃える。パンの世界大会で二度の優勝経験を持つシェフ、長田有起氏が8月20日から22日まで店頭に立つという。

西館4階には9月10日、イタリアンバー「バカラ」がアトレとして初出店する。ヴェネツィア料理と厳選したナチュラルワインを提供し、カウンターでは30種類を超える小皿料理を用意する。営業時間は11時から23時。9月5日・6日にはプレオープンを実施し、予約受付は8月29日で締め切られる。西館7階の鼎泰豊は9月12日、リニューアルオープンする。看板メニューの黒豚小籠包に加え、アラカルトメニューやコース料理も揃え、営業時間は11時から22時となる。

ベーカリーで日常の需要を取り込み、夜はワインバーで滞在時間を延ばし、集客力のある点心チェーンで安定した来店を確保する。1つの目玉テナントに頼らず、時間帯ごとに客層を広げる編成は、百貨店の地下食品売り場や周辺の単独店舗との競争にさらされる駅ビルが近年強めている打ち手といえる。アトレによれば、本館は約23,580平方メートルに129店舗、西館は24店舗を構える規模となり、主要テナントを維持したまま入れ替えを続ける余地を確保した形だ。

恵比寿は乗換需要と、周辺のオフィス・居住人口を併せ持つ駅であり、今回の刷新には一定の顧客基盤がある。ただし新しい飲食フロアの売上のうち、こうした地元・沿線需要とそれ以外の来街者需要がどの程度の割合を占めるかは、今のところ明らかではない。