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バーバリー、創業170周年でV&Aミュージアムにトレンチコートの無料展を開催

バーバリーは創業170周年を機に、ロンドンのV&Aミュージアムでトレンチコートの歴史をたどる無料展を開催する。同時に、2028年に同館内へ恒久設置される「バーバリー・ギャラリー」の存在も予告した。

スポットライトの下に一着のトレンチコートが展示された美術館ギャラリーを描いたフラットベクターイラスト。中景にはガラスのアーカイブケース、離れた場所から静かに眺めるシルエットの来館者の姿。
イラスト:floortok.com

バーバリーは創業170周年を迎えるにあたり、看板商品であるトレンチコートの歴史をたどる無料展示会を、ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート・ミュージアム(V&A)と共同で開催する。同社が7月28日付で発表した。

展覧会のタイトルは「The Burberry Trench: Crafting an Icon」。会期は2026年9月21日から2027年1月3日まで、V&Aサウスケンジントン内のプリンス・コンソート・ギャラリーで、入場は無料だという。バーバリーが明らかにした。

展示は3部構成になっている。バーバリーによれば、「Invention(発明)」ではトレンチコートの原点となる1879年開発の防水コットンギャバジンを、「Craft(クラフト)」ではハンドフィニッシュの襟やハウスチェック裏地といった仕立ての細部を、「Creativity(創造性)」ではダニエル・リーやクリストファー・ベイリーら歴代デザイナーによる過去数十年分のランウェイルック19点を紹介する。20世紀初頭のカタログや、英デザイナーのハーディ・エイミスが着用したトレンチコートなど、初公開となるアーカイブ品も並ぶという。

バーバリーのブランドキュレーター、カーリー・エック氏は発表の中で、このコートを英国の職人技に根差したグローバルなデザインアイコンだと位置づけている。V&Aのシニアキュレーター、オリオール・カレン氏も、同館の所蔵品とバーバリー・アーカイブの作品をあわせて紹介すると述べた。

この無料展は、より大きな計画の前触れでもある。バーバリーは、V&A館内に恒久設置される「バーバリー・ギャラリー」を支援しており、同館のファッション関連ギャラリー刷新計画の一環として2028年秋に開館する予定だという。4カ月間の展示にとどまらない、はるかに大きく長期的なコミットメントだ。

無料の展覧会は開催コストが比較的低く抑えられる一方で、広告キャンペーンでは得られないものをメゾンにもたらす。国立美術館という権威を、自社の名前に恒久的に結び付けられる点だ。バーバリーの看板商品がモノグラムやバッグではなく実用衣料であるという珍しい立ち位置を踏まえると、その権威を借りてトレンチコートを単なる商品ではなくデザイン史として位置づけることこそ、今回の発表の中で会期の日程よりも長く効いてくる部分だろう。