大創産業、ホンダ・レーシングとF1パートナーシップ契約 アストンマーティン号にロゴ掲出へ
大創産業(ダイソー)が、ホンダ・レーシング(HRC)とF1を活用したパートナーシップ契約を締結した。アストンマーティン・アラムコ号(ホンダ製パワーユニット搭載)に3大会限定でロゴを掲出する、日本発の100円ショップ最大手によるグローバル規模の販促策だ。

大創産業(本社:広島県東広島市、代表取締役社長:矢野靖二)と株式会社ホンダ・レーシング(HRC、本社:埼玉県朝霞市、代表取締役社長:渡辺康治)は10月16日付の共同発表で、F1を活用したパートナーシップに関する業務契約を結んだと明らかにした。2026年のFIAフォーミュラ・ワン世界選手権を対象に、ホンダ製パワーユニットを搭載するF1マシン「AMR26」へ、メキシコGP、ブラジルGP、ラスベガスGPの3大会限定でDAISOブランドロゴを掲出する。ロゴを掲げたマシンのリバリーはメキシコGPで初披露される予定だという。アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラワン・チームは自社サイトでホンダを技術パートナーとしており、AMR26を走らせるのは同チームとなる。
両社は、各グランプリの開催に合わせ、F1マシンのビジュアルやHRCロゴなどを活用したプロモーション施策も検討・展開していくとしている。発表によれば、大創産業は国内外に店舗網を展開するなか、世界最高峰のモータースポーツであるF1のグローバルな発信力を活用し、顧客との新たな接点とこれまでにない価値の創出を狙うという。HRCは、F1をはじめとするモータースポーツで培った技術力やブランドをより多くの顧客や企業に届ける取り組みの一環と位置づけ、グローバルに事業展開する大創産業との協業を通じて、日常の中でF1の魅力をより身近に感じてもらう機会をつくり、新たなファンとの接点拡大につなげたいとしている。
均一価格を軸とする100円ショップにとって、F1スポンサーシップは店頭から大きく離れた打ち手だ。狙うのは来店客数ではなく、世界的な放送露出とサーキットでの視認性であり、まだ出店していない市場での認知形成を狙う消費財企業が使う手法に近い。契約を結んだのは広島県の大創産業本社と埼玉県のホンダ系レーシング会社であり、日本主導のブランド認知拡大策といえる。
3大会分のロゴ掲出がどこかの店舗の来店につながるかどうかは、今回の発表だけでは分からない。メキシコGPでのリバリー披露でロゴが実際にどう見えるかを踏まえ、大創産業がより大規模な展開に踏み出すかどうかが次の焦点となる。