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ゴールドウイン、退役ウェアのアップサイクル品にDPPを付与 東京でポップアップ試験展開

ゴールドウインは、退役したスキーチームのユニフォームから仕立てたアップサイクル品7点にQRコード式のデジタルプロダクトパスポート(DPP)を付与し、東京の小規模なポップアップで試験展開する。欧州の規制が将来義務化へ向かうとされるトレーサビリティの仕組みを、販促にとどまらない形で先行して整える動きだ。

スキーレースのビブから仕立てた修理・アップサイクル品のトートバッグやポーチを並べた小さなポップアップショップの陳列台を描いたイラスト。各製品には小さなQRコード付きの下げ札が付き、ギャラリーのような柔らかな照明が当たっている。
イラスト:floortok.com

ゴールドウインは9月30日付の発表で、退役したスキーチームのユニフォームをアップサイクルした製品にQRコード形式のデジタルプロダクトパスポート(DPP)を付与して販売する試験的な取り組み「サーキュラーアクション」を、東京のポップアップイベントで10月15日から25日まで実施すると明らかにした。

第1弾では、フリースタイルスキー・モーグル日本代表チームが着用したユニフォームを回収し、修理・アップサイクルして7種類の製品に仕立てる。ビッグトート(24,200円)、サコッシュ(8,250円)、トートバッグ(7,150円)、ヘルメットケース(8,250円)、ゴーグルケース(7,150円)、巾着ポーチ(7,150円)、ポーチ(4,950円)で、売上の一部は公益社団法人全日本スキー連盟を通じて選手支援に充てられるという(同社発表)。各製品にはCYKLUSおよびNTTドコモビジネスと共同で構築したDPPを付与し、QRコードを読み取ると製品の来歴や再生プロセス、取り扱い方法を確認できる実証実験の一環だとしている。ポップアップの会場は東京・GRAVITY KANDAで、営業時間は毎日11時から19時まで。10月14日には、2026ミラノ・コルティナオリンピックで2種目のメダルを獲得したモーグル選手・堀島行真氏を招いたトークイベントも開催する。

デジタルプロダクトパスポートは、欧州の規制当局がアパレル輸出企業に今後10年以内の義務化を進めているとされるトレーサビリティの形式であり、日本には現時点でこれに相当する義務はない。今回はポップアップ1会場・7点という小規模な実証にとどめてリスクを抑えつつ、1着ごとの修理履歴とひも付いたQR方式の仕組みを自社で先行して動かしておくことで、欧州向けに製品を販売する国内アパレル企業にとって将来コンプライアンス上の課題となった際に、国内向けの販促施策にとどまらない備えを整えている格好だ。