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星野リゾート、広島県初進出の「界 宮島」開業 厳島神社を望む54室のホテル

星野リゾートにとって広島県はこれまで空白地だった。本日開業した54室の「界 宮島」は、世界遺産・厳島神社を真正面に望む宮島口の一角に立地する。

旅館のテラスにある露天のインフィニティ風呂からの眺めを描いたイラスト。湯気の立つ石造りの湯船に後ろ姿の人物が肩まで浸かり、湯船の縁は海へと続く。穏やかな水面の遠くには朱色の大鳥居が海上に立ち、対岸には緑の岬が見える。温かみのあるモノクル風の配色。
イラスト:floortok.com

星野リゾートは7月23日、広島県初進出となる「界 宮島」を開業した。所在地は廿日市市宮島口で、JR宮島口駅から車で5分、広島空港から約60分。客室数は54室(うち露天風呂付き客室30室)で、料金は2名1室利用時1名あたり32,000円から(税・サービス料、夕朝食込み)。

立地は世界遺産・嚴島神社を望む対岸で、目の前には牡蠣いかだが浮かぶ瀬戸内海が広がり、同社は多島美の景観を特徴として挙げている。館内は露天のインフィニティ温泉と、瀬戸内伝統の石風呂(完全予約制、1名2,500円)を備え、全館畳敷き。ご当地部屋「海霧の間」には福山デニムや庵治石を用いたガラス照明を配している。

夕食は広島県産のレモンや牡蠣を使った会席「安芸の海遊会席」で、館内では嚴島神社の平安期の歴史を描いた舞「白拍子の舞『厳島物語』」を毎晩上演する。

今回の開業は、旗艦ブランド「星のや」の下に位置する中価格帯ブランド「界」を、季節を問わず集客力のある国内屈指の観光地へと広げるものだ。ただし54室という規模は、これほどの通過旅客数がある立地としては控えめな水準にとどまる。焦点はブランドの規模拡大そのものより、すでに宮島を訪れている日帰り客をどれだけ宿泊需要に転換できるかにある。