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三越伊勢丹、8月の百貨店売上高は4.2%増 店舗間で明暗

三越伊勢丹の国内百貨店売上高は8月も増収となり、宝飾・時計とインバウンド消費が牽引した。ただし伸び率は三越日本橋の14.9%増から三越銀座の1.2%増まで、店舗間で大きな開きが生じた。

日本の百貨店の宝飾・時計売り場を描いたイラスト。温かみのある配色で、文字やロゴは含まれない。
イラスト:floortok.com

三越伊勢丹ホールディングスが発表した月次売上レポートによると、8月の国内百貨店売上高(グループ計)は前年同月比4.2%増となり、増収基調が続いた。ただし東京の主力3店舗の伸び率には大きな差があり、三越日本橋本店が14.9%増と伸びた一方、三越銀座店は1.2%増にとどまった。

グループ最大の単独店舗である伊勢丹新宿本店は7.0%増だった。同社によると、宝飾・時計が牽引し、高級ハンドバッグと婦人服も堅調に推移したという。高単価カテゴリーへの偏りは、今年の月次発表で繰り返し見られる傾向だ。

インバウンドと国内消費の差も従来通りだった。海外顧客売上高は13.3%増と、国内顧客売上高の2.5%増を5倍以上上回ったと三越伊勢丹は明らかにした。訪日需要が依然として牽引役だが、国内消費もプラス圏を維持しており、円相場の乱高下と国内消費者心理の弱さが続く中では悪くない結果だ。

注目すべきは4.2%という全体の数字そのものより、その内訳だろう。日本橋の14.9%増に対し銀座は1.2%増という開きは、誤差として片付けるには大きすぎる。同社の月次レポートはその理由を説明しておらず、改装のタイミングによるものか、商品構成の違いか、あるいは単に一方の店舗の前年実績が軽かっただけなのか、来月以降の数字を見なければ分からない。

宝飾・時計というカテゴリーが両顧客層で高マージンを支える構図である以上、東京の二大旗艦店の間に生じたこの差は、9月の発表でまず確認すべき数字になるだろう。

三越伊勢丹、8月の売上高は店舗間で明暗

前年同月比(%)

+7.0%伊勢丹新宿+14.9%三越日本橋+1.2%三越銀座
三越伊勢丹ホールディングス 月次売上レポート · 作図:floortok