近鉄百貨店、あべのハルカス本店の子供服フロアを開業以来初めて改装
近鉄百貨店は、あべのハルカス本店の子供服フロアを大規模改装し、ファミリアを10月2日に、ミキハウスを10月17日に売場を広げて再オープンする。あべのハルカスの全面開業以来、同フロア最大級の改装であり、2028年度までに全館の約3割を刷新する計画の第一弾となる。

近鉄百貨店は、大阪・あべのハルカス本店の子供服フロアを大規模改装すると発表した。あべのハルカスの全面開業以来、同フロアとしては初めての大規模リモデルになるという。神戸発の子供服ブランド「ファミリア」はタワー館8階で売場を拡大し、体験型ワークショップスペース「空想図鑑」や店舗限定商品を揃えて10月2日に再オープンする。続いて「ミキハウス」が10月17日、「プチバトー」と「プティマイン」が11月にそれぞれ売場を新たにする。
今回の改装は、2028年度までに全館の約3割を刷新する計画の第一弾と位置づけられている。近鉄百貨店は、百貨店を意味する「百貨店」の「貨」の字を「価」に置き換えた新たな価値創造事業会社への転換を掲げており、今回の改装もその一環として客層拡大を狙うという。改装後のフロアには、テキスタイルデザイナーの鈴木マサル氏が手がける大型のキャラクターマスコットも登場する予定。
子供服フロアは、百貨店がインバウンド需要を狙う売場ではない。むしろ、制服や贈り物、成長に合わせた買い替えで毎シーズン通ってくれる地元の家族客という、最も地味だが習慣化した客層を守るための売場だ。信頼度の高いファミリアとミキハウスの売場を拡大し、遊びと体験を組み合わせたワークショップを併設するのは、単なる商品構成の見直しにとどまらず、滞在時間を延ばす「見せ方」の勝負でもある。あべのハルカス全体の約3割を今後2年強で刷新するという数字を近鉄百貨店自ら掲げた以上、残る改装がどのフロアに及ぶのかも今後の注目材料になる。