コメ兵ホールディングス、ロンドンに現地法人を設立 アジア・北米・欧州の3極体制が完成
国内最大手級の中古ラグジュアリー品専門店を展開するコメ兵ホールディングスが、今月ロンドンに完全子会社を設立し、アジア・北米・欧州の3極体制を完成させる。同社は欧州の個人向けブランドリユース市場を日本の3倍超の規模と位置づけている。

リユース店舗を全国展開するコメ兵ホールディングス(名古屋市)は、今月ロンドンに完全子会社を設立すると発表した。社名は「KOMEHYO UK LIMITED」(仮称)で、代表者は方山正善氏。資本金は200万ポンド(日本円で約4億3000万円)で、中古のジュエリー・時計・ブランドバッグ・雑貨・衣料の買取・販売を手がけるという。
ロンドン法人の設立により、アジア・北米・欧州の3極体制が完成するとし、同社が掲げる「グローバル・リユースチェーン」構想の一環と位置付ける。同社は、欧州の個人向けブランドリユース市場規模を145億ユーロ(約2.3兆円)とし、日本の44億ユーロ(約7000億円)の3倍を超えるとする一方、欧州はGDPで世界の約17%を占めるとした。1979年創業のコメ兵は、代表取締役社長・石原卓児氏のもと、国内で中古ラグジュアリー品の買取・鑑定・販売を軸に事業を築き、その後アジアや北米にも展開してきた。
今回の動きは、この分野で普段よく見られる方向とは逆だ。欧州の高級ブランドが日本に進出するのではなく、日本のリユース事業者が、それらブランドの本拠地である市場に自社モデルを持ち込む形になる。背景には、欧州の中古市場が日本の3倍超という試算のもと、まだ開拓余地があるとの読みがある。ただし、独自のリセールプラットフォームや委託販売チェーンが根付く市場で、鑑定力を軸にした同社の手法がどこまで通用するかは、ロンドン進出だけでは分からない。