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休日ハック、松屋浅草の空き店舗でサントリー共同企画の謎解き「潜入百貨店」を7週間開催

体験型イベント企業の休日ハックは、松屋浅草3階の空き店舗跡を使い、サントリーホールディングスと共同企画したチケット制・20歳以上限定の謎解きイベントを開催する。商品を仕入れずに空きフロアを収益化する、百貨店の新たな床活用の一例だ。

百貨店のフロアをギャラリー風の体験空間に見立てたイラスト。窓の向こうに五重塔が見える
イラスト:floortok.com

都内で体験型イベントを手がける株式会社休日ハックは10月22日、松屋浅草の空き店舗フロアを使い、サントリーホールディングスと共同企画した7週間の体験型謎解きイベントを開催すると発表した。

イベント名は「潜入百貨店」。休日ハックの体験型コンテンツブランド「ヰ空間」が手がけ、会場は松屋浅草3階、閉店した「都粋ショップ」の跡地。会期は2026年10月29日から12月14日まで。火曜定休だが、祝日の11月3日は営業し、代わりに11月4日を休業とする。1セッションあたり最大4人が参加し、美術展のスタッフを装いながら密かにミッションを遂行する内容で、所要時間は約70分。セッションは10時20分から18時40分まで設定され、対象年齢は20歳以上に限定される。

チケットは10月22日から「まちハック!」サイトで販売中で、購入後の返金は原則不可。価格は税込で平日4000円、土日祝4500円。11月23日までにクリアした参加者全員に、金色の「潜入百貨店ステッカー」が贈られる。この金色は共同企画のサントリー「ザ・プレミアム・モルツ」のブランドカラーにちなんだものだという。

サントリーホールディングスは単なる協賛にとどまらず、共同企画として名を連ねる。休日ハックによると、サントリーデザインセンターのスタッフがメインビジュアルや体験内容の一部の制作に携わったという。

百貨店が使い勝手の悪い空きフロアをポップアップ出店者に貸し出す例はこれまでも珍しくないが、7週間にわたるチケット制・20歳以上限定の謎解きイベントを、飲料大手を単なる出展者ではなく企画段階からのパートナーとして迎えて展開するのは、フロアを「商品を仕入れて売る賃貸区画」としてではなく「催事会場として貸し出す」方向への一歩と言える。松屋浅草にとっては、特定の空き区画を埋めながら来場者数とチケット収入を得られ、観光地という立地柄、周辺での追加消費も見込める一方、通常の新規テナント誘致に伴う仕入れ・在庫リスクは負わずに済む。

松屋がこの手法を他の空きフロアにも広げるのか、それとも今回限りの単発の穴埋め策にとどまるのかが、12月半ばまで続く会期を通じて注目される。