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三菱地所・サイモン、兵庫県初のアプリ施錠型ドッグハウス「WanPod」を神戸三田プレミアム・アウトレットに設置

三菱地所・サイモンは、兵庫県で初となるアプリ施錠型のドッグハウス「WanPod(ワンポッド)」を神戸三田プレミアム・アウトレットに設置した。開発を手がけたのは旭化成ホームズ。アウトレット各社がブランド構成だけでなくペット向け設備でも競い始めていることを映す動きだ。

屋外アウトレットのフードコート前の通路に置かれた、丸窓から柔らかな光が漏れるポッド型のドッグハウスを描いたイラスト。リードをつけた小型犬がそばで静かに待ち、買い物客がスマートフォンを手にしている。
イラスト:floortok.com

三菱地所・サイモン株式会社は、兵庫県神戸市の神戸三田プレミアム・アウトレット内「FOOD GALLERY」前に、短時間利用・アプリ施錠型のドッグハウス「WanPod(ワンポッド)」を9月29日に設置したと発表した。同県内では初めての設置となる。10月30日の発表による。

同ユニットは、獣医師など専門家の協力を得て旭化成ホームズが開発した。狙いは、愛犬を車内や屋外に待たせることなく、安全を確保しながら買い物や用事を済ませられるようにすることだという。対象は中・小型犬で、利用料は1分あたり30円、最大90分まで。専用アプリでクレジットカードを登録した上で会員登録し、アプリで発行されるQRコードで解錠する。利用中はスマートフォンで愛犬の様子を確認できる。

ワンポッド内部には、冷暖房設備、見守りカメラ、電子ロック、温湿度センサー、癒やし系BGM、内側のインナーゲート、室内照明、緊急時の解錠ダイヤルを備えるという。三菱地所・サイモンの発表による。

三菱地所・サイモンが自社調べで西日本最大級とする神戸三田プレミアム・アウトレット(約210店舗)には、ほかにもリードフック、ペット用排泄物入れ、FOOD GALLERY前や屋内通路沿いのテラス席など、ペット向けの設備が既に用意されている。各店の独自ルールの下、約110店舗がペット同伴可能で、スターバックス、エッグスンシングス、デリフランス、FOOD GALLERYのテラス席ではペット同伴での食事も可能。ハワイ料理店クアアイナでは、無添加塩不使用の犬用バーガー「ワンバーガー」も販売している。

今回の設備投資自体は、ドッグハウス1基を分単位で課金する小規模なものにとどまる。しかし、犬を車に残すのではなく、ペット同伴客に合わせてモール内の物理空間そのものを作り変える動きとして、運営各社が重視し始めている「人・売場づくり」側の打ち手と言える。個々のテナントよりも滞在時間の長さで競うアウトレットモールにとって、見守り付きのドッグハウスは、客とその消費を敷地内にもう少し長く留める低コストな手段になる。三菱地所・サイモンが他のプレミアム・アウトレット各施設にも同様の設備を広げるかどうかは、今回の発表では触れられていない。