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三井不動産、ロンドン大英図書館再開発に着工 英国最大級の案件に

三井不動産の英国子会社が、キングスクロス地区で大英図書館の拡張と一体となったオフィス・ラボ・商業複合開発に着工した。投資額は約11億ポンド。東京の大型プロジェクトで知られる同社が、日本国外でどこまで資本を投じる構えかを最も明確に示す案件だ。

夜明けのロンドンの建設現場を描いたイラスト。荘厳な石造りの図書館正面の脇にそびえるクレーン、手前にはヘルメット姿の作業員のシルエット、建物の端を覆う足場。
イラスト:floortok.com

三井不動産は9月29日付の発表で、英国子会社Mitsui Fudosan (UK) Ltd.が、ロンドン・ユーストンロード沿いの大英図書館敷地の再開発事業について、9月17日に着工し、9月21日には着工式を執り行ったと明らかにした。事業名は「(仮称)大英図書館再開発事業」としている。

敷地はキングスクロス駅・セントパンクラス駅に近く、土地面積は約12万2000平方フィート、完成時の延床面積は約104万平方フィートになるという(同社発表)。うち約10万平方フィートは図書館自体の新たな公共スペースとなり、新設の展示ギャラリーやラーニングセンター、イベントスペースを設ける。その上層階には、オフィス・ラボ&オフィス・商業用途を合わせて約60万平方フィートを配置する。開発マネージャーはスタンホープ、設計はRSHP、施工管理はメイス・コンストラクトが担い、完成は2032年を予定している。

三井不動産の発表に引用されたロンドン市長サディク・カーン氏のコメントによれば、本事業への投資額は11億ポンドにのぼるという。

三井不動産は、大手町や日本橋、東京ミッドタウン関連事業といった、東京有数のタワーや大型複合開発でfloortokが継続的に追ってきたデベロッパーだ。大英図書館という公共性の高い施設を核にこれほどの規模の事業を手がけることは、日本国内での事業以上に、同社の海外展開への意欲の強さを物語る。ロンドン中心部のオフィス・ラボオフィス市場に、国内の大型案件に匹敵する規模で投資することは、都心一等地が希少化し自社の開発パイプラインも成熟しつつある東京市場だけでなく、海外に次の成長機会を見出している姿を示している。