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三井不動産、南大沢駅前で歩行者空間の社会実験 ― アウトレット建替えに先立ち

三井不動産が八王子市・東京都立大学と共同で、南大沢駅前における歩行者空間の社会実験を実施する。三井アウトレットパーク多摩南大沢の建替えに先立つ、公共空間側の布石だ。

駅前広場が歩行者のための憩いの空間に生まれ変わった様子を描いたイラスト。ベンチやプランター、佇む人々のシルエットが並ぶ。
イラスト:floortok.com

三井不動産は、八王子市・東京都立大学と共同研究協定を締結し、京王相模原線・南大沢駅前の歩行者空間を、通過するだけの場所から人々が滞留できる「まちひろば」へと変える社会実験を実施すると発表した。

実験期間は9月19日から11月3日までで、期間中は駅前歩行空間にベンチやテーブル、遊具を設置するほか、舗装材の試験施工やイベントも実施するという。3者は、歩行者の安全性や滞留・交流の効果、通行量などを検証し、その結果を、車両よりも歩行者を優先する道路区分である「歩行者利便増進道路(ほこみち)」制度の指定検討にも役立てるとしている。

実験期間中には、9月20日から22日にかけて「餃子・から揚げフェス」、10月31日から11月3日には5周年を迎える「パンフェス」の開催も予定されている。三井不動産は、この実験を、隣接する三井アウトレットパーク多摩南大沢の建替え計画と明確に関連づけている。同施設は2028年春の再開業に向けて建替えが進められている。

このタイミングを踏まえると、今回の社会実験は単なる地域貢献というより、建替え計画の一部と見るのが妥当だろう。アウトレットモールはテナント構成だけでなく滞在時間でも競争する業態であり、来場者が入口にたどり着く前から立ち止まりたくなる駅前空間を整えることは、公共空間の整備でありながら実質的に集客装置として機能する。三井アウトレットパーク多摩南大沢の再開業を2年後に控える中、モール本体への投資に先んじて着手できる、より低コストな一手と言える。