日本橋三越本店「英国展2026」閉幕 ケンジントン宮殿オランジェリーのアフタヌーンティーが日本初上陸
日本橋三越本店の「英国展2026」が本日閉幕する。目玉は、ケンジントン宮殿の人気レストラン「オランジェリー」のアフタヌーンティーの日本初上陸。同店の夏の看板イベントが、値引きではなく海外の権威あるブランドとの提携で成り立っていることを改めて示した。

日本橋三越本店で開催されていた「英国展2026」が本日閉幕する。三越伊勢丹ホールディングスの発表によると、7階特設会場で8月19日から31日まで前後期の2部制で開催されていた。目玉となったのは、ロンドンのケンジントン宮殿内レストラン「オランジェリー」のアフタヌーンティーの日本初登場で、1セット9,900円、要予約で提供された。
オランジェリーのアフタヌーンティーは、三越伊勢丹が発表したところによると、ロンドンから来日したシェフのアンカ・クックリアス氏と、同店専属のパティシエ、一柳理氏が共同で監修した。会期中はほかにも、エディンバラの名門ホテル「ザ・バルモラル」のペストリーシェフ、ロス・スネドン氏や、紅茶専門店「ティーサロン ブルームーン」、「ベイクショップ ロータリー」、英国発「シンプソンズ フィッシュ&チップス」、ロイヤルワラント(英国王室御用達)を持つ「ハルシオン デイズ」など、複数の企業が名を連ねた。発表によると、同展は在日英国大使館の協力を得て開催され、店舗全体で展開する「英国ウィーク」(9月1日まで)と並行して行われた。
王室ゆかりのレストランやエディンバラの名門ホテルのペストリーシェフは、値引き訴求とは無縁の存在だ。三越の旗艦店が今なお頼る「通貨」であり、9,900円というアフタヌーンティーの価格設定を成立させ、値下げとは別の来店動機を作り出す仕掛けといえる。これは、今年の百貨店決算でインバウンド関連カテゴリーが好調だったのと同じ、プレゼンテーションとプロモーションの論理だ。価格ではなく稀少性と海外の権威が、日本橋の店頭に客を呼び込む力になっている。