森トラストの運営4ホテル、2026年版ミシュランキーに全施設選出 今年開業の「1 Hotel Tokyo」も
森トラストが直接運営する国内ホテルの全4施設が、今年開業した「1 Hotel Tokyo」を含め2026年版ミシュランキーを獲得した。日本のデベロッパー系ホテル運営会社自らが手がける施設が、誘致したグローバルブランドだけでなく、今年の高級ホテル格付けの中心に立った形だ。

森トラストは10月1日付の発表で、直接運営する国内ホテル4施設――「1 Hotel Tokyo」「紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル 奈良」「翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都」「JWマリオット・ホテル奈良」――のすべてが、2026年版ミシュランガイドの「ミシュランキー」でそれぞれ1キーを獲得したと発表した。
このうち2施設は初受賞となる。今年3月に森トラストの赤坂トラストタワー内に開業した米国発サステナブル・ラグジュアリーブランドの日本初進出店「1 Hotel Tokyo」は、ビオフィリックデザインと日本の匠の技を軸にした施設で、初めてキーを獲得した。奈良公園西端に位置し、1922年築の旧奈良県知事公舎を取り込んだ全43室の「紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル 奈良」も初受賞だという。一方、嵐山にあり築120年超の明治期建築を活かした全39室の「翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都」と、2020年に日本初のJWマリオットとして開業した全158室の「JWマリオット・ホテル奈良」は、3年連続の受賞となった。
今回の受賞は、森トラストのホテル事業が50周年を迎える年と重なる。同社は1976年8月の「ホテルラフォーレ修善寺」開業をもって事業を開始したとしている。もともと東京のオフィスビル開発で名を上げ、後にホテル事業へと広げてきたデベロッパーにとって、今年開業したばかりの施設、歴史的建造物を活用した施設、定着した国際フランチャイズという性格の異なる4施設が同じ年に揃って評価されたことは、個別の施設の出来栄え以上に、フォーマットや都市、運営形態をまたいで同水準の評価を同時にクリアする、50年を経たホテル事業基盤の厚みを示すものといえる。
問題は、施設数が増えてもこの「全施設獲得」を維持できるかどうかだ。4施設でキーを守るのと、5施設目が加わった後も同じ結果を重ねるのとでは話が違う。