パリの星付きレストラン「オルタンシア」、日本橋三越本店で日本初登場
パリ16区に店を構える星付きレストラン「Ortensia(オルタンシア)」が、日本人オーナーシェフ・齊藤照允氏のもと、日本橋三越本店の「フランス展2026」で日本初のイートインを開く。三越伊勢丹ホールディングスが発表した。欧州の名店が単独出店ではなく百貨店の催事フロアを日本上陸の入口に選ぶ、東京の旗艦店で近年繰り返されてきたパターンの最新例だ。

パリ16区、ベートーヴェン通りに店を構える星付きレストラン「Ortensia(オルタンシア)」が、日本橋三越本店の本館内に予約制のイートインを開く。三越伊勢丹ホールディングスの発表によれば、同店が日本で営業するのは今回が初めてだという。
このポップアップは、本館7階催物会場で9月18日から30日まで開かれる「フランス展 日本橋三越本店2026」の後半パートにあたる。オルタンシアの営業は会期のPART2、9月26日から30日にかけて行われ、事前予約制のコースメニューに加え、一部日程では午後3時からのアラカルト提供もあるという。発表によると、日本人オーナーシェフの齊藤照允氏本人も来日する。
その仕組みは三越が最近くり返してきた手法に沿ったものだ。日本での実績がない海外の店に常設区画を用意する代わりに、催事フロアの限られた期間を確保し、フェア自体に東京の客への紹介役を担わせる。日本での流通も知名度もないレストランにとって、旗艦店7階での期間限定・予約制の営業は、常設店を構えるよりはるかにリスクの低い需要テストとなる。三越にとっても、輸入雑貨や食品が中心になりがちな自社フェアに、シェフそのものを輸入するという珍しい目玉を加えることになる。
三越伊勢丹にとって、シルバーウィーク前にこの催事を開く狙いは明快だ。ミシュランの名を冠したシェフは、他の百貨店の秋のフェアと客の奪い合いになりがちな催事フロアに、客単価の高い別の客層を呼び込む。オルタンシアがこの1週間限りの試みを日本での恒常的な展開につなげるかどうかについて、今回の発表は触れていない。今のところは、他社のフロアで、他社の名の下に行う5日間のテストにすぎない。