floortok

Journal

·
ニュース

パレスホテル東京の菓子ブランド、生菓子抜きのポップアップで北海道の反応を試す

パレスホテル東京の菓子ブランドが、大丸札幌店での1週間限定ポップアップという低リスクな形で北海道での需要を見極めようとしている。並ぶのは東京から運べる缶・箱入り菓子のみだ。

百貨店地下の菓子催事コーナーを描いたフラットベクターイラスト。缶菓子に手を伸ばすシルエットの買い物客と、カウンターの奥で箱を並べるエプロン姿の店員。
イラスト:floortok.com

パレスホテル東京の菓子ショップ「Sweets & Deli」が、8月26日から9月1日まで大丸札幌店で1週間のポップアップを開催する。同ホテルの発表によれば、これが同ブランドにとって初めての北海道出店になるという。

会場は大丸札幌店地下1階「ほっぺタウン」の菓子催事スペースで、営業時間は毎日10時から20時。同ホテルによると、今回北海道に運ばれるのは日持ちのする商品のみで、生菓子は取り扱わない。一部商品は別途、公式オンラインショップでも販売しているという。

商品構成は、1人2個までの「プティフールセック」缶(5,400円)から、1,300円の「ラング・ド・シャ」箱まで幅広い。「マロンのケーキ」は1日5個限定で販売する。大丸札幌店限定として、同店だけの詰め合わせ「パレスアソート」(5,500円)も用意したと同ホテルは説明する。

東京・丸の内の5つ星ホテルの菓子ブランドにとって、百貨店の地下催事場での1週間は、札幌に店舗を構えなくても「丸の内価格」の焼き菓子に地元客が対価を払うかどうかを確かめる、安価な手段といえる。複数商品に設けられた個数制限や、生菓子をあえて持ち込まない判断は、北海道向けに新たな生産・輸送体制を整えるのではなく、東京ですでに作って運べる範囲内で需要を測ろうとする姿勢を示す。一方、J.フロントリテイリング傘下の大丸札幌店にとっては逆の計算が働く。知名度の高い東京の名門ホテルの名は、地元菓子店の入れ替わりだけでは得にくい格を催事フロアに与える。百貨店が大規模な改装の合間に食品フロアの鮮度を保つ際によく用いる、期間限定テナントの典型例だ。今回の反応をどちらが「成功」と判断するかが、Sweets & Deliが北海道に再び姿を見せるか、一度きりで終わるかを左右しそうだ。