高島屋、ハノイの新商業施設の初弾テナントにイオンと温浴施設を発表
高島屋の不動産子会社・東神開発は、10年前のホーチミン高島屋で培った手法を、ハノイ初出店にもそのまま持ち込もうとしている。国内市場の縮小が続くなか、日本の小売各社がどこまで自社フォーマットを海外へ広げる構えなのかを映す動きだ。

高島屋と連結子会社の東神開発は10月15日、両社がハノイのスターレイク地区で開発中の複合施設「ウエストレイク・スクエア・ハノイ」の商業棟「ハノイ高島屋S.C.」について、温浴施設「ミカヅキ温泉&スパ」とイオン系列のスーパーマーケットをテナントとして迎えると発表した。
発表によると、ウエストレイク・スクエア・ハノイの第1期は地下から6階までを商業・レジャー施設、7階から10階をオフィスとする構成で、後続のフェーズでは35階建てのオフィスタワーも計画されている。地下1階から地上4階の商業棟には高島屋のハノイ初店舗が入り、2016年開業のホーチミン高島屋に続くベトナム国内2号店となる。同店の運営を担う東神開発は、ホーチミン店で培ったノウハウを新店にも生かすとし、食品フロアや美容フロア、現地の贈答文化に合わせたギフト売場を設ける方針を示した。
新たに名前が挙がったテナントのうち、イオン系列のスーパーは高島屋の食品フロアと同じ地下1階に、ジャグジーやサウナを備えた和風の温浴施設「ミカヅキ温泉&スパ」は6階に入る。建物は9月18日に上棟式を終えており、商業フロアの開業は2027年秋を予定する。
日本の百貨店とイオン系のスーパー、和風温浴施設を一つの建物にまとめて展開する組み合わせそのものが、東神開発が描くフォーマットの性格を物語っている。高島屋を核テナントに据えたベトナムの商業施設というより、日本型の小売・レジャーの組み合わせをそのままハノイに持ち込む試みに近く、ホーチミンで得た手応えがハノイでも通用するかが問われる。