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髙島屋、初のオリジナル冷凍惣菜ブランド「百味彩菜」で贈答から日常の食卓へ

髙島屋は初のオリジナル冷凍惣菜ブランド「百味彩菜」を全国10店舗で発売した。贈答文化を中心にしてきた百貨店の食料品売場にとって、日常の夕食需要を狙う新たな試みとなる。

斜めの視点から捉えた百貨店の食料品売場を描いた落ち着いたモノトーン基調の編集イラスト。冷蔵棚に整然と並ぶ冷凍惣菜のパッケージと、それを見て回るシルエットの買い物客。
イラスト:floortok.com

髙島屋は9月2日、初となるオリジナル冷凍惣菜ブランド「百味彩菜」を発売し、全国10店舗の食料品売場で販売を開始したと発表した。当初のラインアップは中華惣菜5品(各981円)で、10月7日には981円から1,080円の洋食惣菜6品が加わり、合計11品となる。いずれも電子レンジ対応。

同社は今回のブランドについて「髙島屋が支える365日の食卓」をコンセプトに掲げ、これまで贈答需要を中心としてきた食料品売場から、日常の家庭の食卓向け商品への展開だと説明する。今後は10月下旬から宅配サービス「ローズキッチン」への導入を予定し、オンラインストアでの取り扱いは2027年以降を見込む。発表資料では、2025年の国内冷凍食品消費量が300万トンを超えたことが今回の展開の背景として挙げられている。

百貨店の食料品売場(デパ地下)はこれまで、手土産や季節の物産展、正月のおせちなど「贈る」需要を軸に成り立ってきた。「百味彩菜」はその対極、誰に見せるでもない平日の夕食という用途に賭ける商品といえる。これは、floortokが別途報じたJ.フロントリテイリング・大丸の「デリカキッチン」展開とも重なる動きで、デパ地下の次の競争相手は他の百貨店ではなく、スーパーの冷凍食品売場や宅配アプリになりつつあることをうかがわせる。10店舗・11品という規模はまず慎重な第一歩であり、個別商品の価格以外の情報は示されていないため、家庭の日常的な食費予算の中でこの商品がどこまで定着するかは、今回の発表だけでは判断できない。