髙島屋、龍村美術織物のミラノ発インテリアブランドを大阪・新宿・日本橋の3店で展開
ミラノデザインウィークで披露されたインテリアブランド「CASA TATSUMURA」が、この秋、大阪・新宿・日本橋の髙島屋3店に巡回販売される。髙島屋と龍村美術織物の関係は明治期にさかのぼる。

髙島屋は、京都の織物メーカー・龍村美術織物と手がけたインテリアブランド「CASA TATSUMURA」を、この秋、大阪店(9月23日から)、新宿店(10月28日から)、日本橋店(11月18日から)の3店で順次発売すると発表した。
両社の関係は古く、龍村美術織物の創業者の叔父が営んでいた呉服店を髙島屋が1898年に買収したことに遡る。同社を代表する「錦帯(にしきおび)」は1927年の第1回展示会で発表されて以来、髙島屋での独占販売が続いている。現在は五代目・龍村平蔵を襲名した龍村育雄氏が率いる。
「CASA TATSUMURA」は日本に先駆け、4月のミラノデザインウィーク期間中にマウリツィオ・バルダッサーリのショールームで6日間披露され、来場者は1万2000人を超えたという(髙島屋発表)。デザインはEightablishの河村晶子氏、家具製造はカリモク家具が担当。フロアライト「行灯(あんどん)」、屏風、座卓「格縁(ごうぶち)」など、玄関からリビング、ダイニング、寝室まで用途別に計6アイテムをそろえる。
1店舗ずつ、約6週間の間隔を空けて展開するこの巡回方式は、一つの織物メーカーによる家具ラインを全国一斉発売ではなく3つの店舗イベントに仕立てる手法で、秋の販売期を通じて老舗取引先の話題を維持する百貨店らしい仕掛けといえる。ミラノデザインウィークでの実績を先に打ち出すことで、伝統工芸の再興という枠組みよりも、まず「現代的なデザイン」として売り込む狙いも透ける。