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セントレア、中国路線の減便響き免税店売上が下げ止まらず

セントレアの旅客数は7月に増加へ転じたが、免税店売上は前年比10%減とさらに落ち込んだ。中国路線の減便が続き、空港でもっとも利幅の大きい物販カテゴリーを圧迫している。

夕暮れの空港免税店を描いたエディトリアルイラスト。ガラスのショーケースと、通路を歩くシルエットの旅行者一人、窓の向こうには駐機中の旅客機が見える。
イラスト:floortok.com

中部国際空港(セントレア)が公表した7月の月次実績によると、免税店の売上高は前年同月比10%減の11億1800万円となった一方、総旅客数は4カ月ぶりに前年を上回った。

7月の総旅客数は94万2117人(前年比1%増)だった。伸びを牽引したのは国内線で、55万3117人(同4%増)と大きく増加した一方、国際線は38万9000人(同2%減)と落ち込んだ。同社は国際線の減少について、中国路線の減便が影響しているとみている。

旅客の内訳を見ると、免税店の落ち込みが旅客数の減少幅以上に大きい理由が見えてくる。国内線利用者が主な客層となる一般物販店の売上は7月に7億8300万円(同6%増)、飲食は5億4100万円(同6%減)。空港内物販・飲食の売上高合計は24億4300万円(同5%減)だった。最も高単価な国際線旅客に依存する免税店は、対象となる国際線旅客数が2%減にとどまったにもかかわらず、売上は10%減と最も大きな打撃を受けた。

免税店売上は昨春以降、ほとんどの月で前年を下回る状態が続く。セントレアの月次実績によれば、2025年4月に16億1300万円あった売上は、今年7月には11億1800万円まで落ち込み、16カ月で累計約31%減となった計算だ。秋の繁忙期には中国以外の市場からのインバウンド需要が押し上げ要因となり、一時的に持ち直す傾向も見られる。同様の圧力は今月、成田空港でも確認できる。成田国際空港会社の発表によれば、7月の中国路線発着回数は前年比49%減だったが、総旅客数自体は増加を続けた。中国人団体旅行を前提に築かれてきた免税店売上は、両空港とも同じ課題に直面している。戻り切らない客層に代わる新たな顧客をどう取り込むかだ。

セントレア:月次免税店売上高(2025年4月〜2026年7月)

百万円

2025年4月2026年7月
セントレア月次実績(2025年度・2026年度) · 作図:floortok