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星野リゾート、箱根強羅エリア初の分譲型ホテルコンドミニアムを新築へ

星野リゾートが箱根強羅で初めて手がけるのは、住戸を個人所有者に販売する23室の分譲ホテルコンドミニアム。ホスピタリティ以上に、資金調達の仕組みとして読み解くべき一手だ。

森に覆われた山の斜面に佇む静かな高層ホテルのイラスト。長く伸びる坂道を入口へと歩く二つの人影。
イラスト:floortok.com

星野リゾートは、箱根・強羅エリアで初となる分譲型ホテルコンドミニアムを新築すると発表した。客室数は23室で、2025年11月25日に着工済み、2027年冬に竣工、2028年の開業を予定している。

建設地は神奈川県箱根町木賀。建物は地下1階地上4階で、設計はNAP建築設計事務所、施工は佐藤工業東京支店が担当する。星野リゾートによれば、同社が箱根強羅エリアで初めて採用する「新築分譲ホテルコンドミニアム」の形態で、住戸ごとに個人所有者へ販売される仕組みだという。宿泊料金は未定で、開業後の運営主体についても言及はなかった。同社は強羅について「明治の頃から温泉付きの高級別荘地として開発が進められ、数寄者や粋人と呼ばれた人たちに深く愛された」地域だと位置づけ、都心から車で約70分という近さでありながら「隠れ家としての喜びと贅沢が共存する」滞在を提供したいとしている。

住戸を個別に販売する分譲方式は、事業者が資産を自社で保有し続ける従来型ホテルと異なり、建設コストを開業前に回収できる仕組みだ。用地・建設コストの高さから単独では採算が取りにくい小規模・高級路線のリゾート開発を支える手法として、国内で広がりつつある。23室、着工から開業まで約3年という規模感からは、量的拡大というより狭く尖った高級路線への一手であることがうかがえる。今年すでに上質な新規開業が相次ぐ箱根の宿泊市場に、また一つ加わる形だ。