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フィールドノート

伊勢丹新宿、クリエイターズ系フロアで若手2ブランドのポップアップ CO2由来素材とメイド・イン・ジャパンの仕立て

伊勢丹新宿では今月、若手ブランド2社のポップアップが同時開催されている。3階リ・スタイルではdoubletが、CO2を食べる微生物から開発された素材を用いた2026年秋冬コレクションを、6階メンズ クリエイターズではバウルズが、全点日本製の新作コレクションを展開する。同店のデザイナーズフロアがどんなブランドに場を与えているかを映す動きだ。

百貨店のポップアップ売り場で向かい合う2つのラック。片方には軽やかな素材の服、もう片方には仕立てのジャケットとニットが並び、その間を眺める買い物客のシルエット
イラスト:floortok.com

伊勢丹新宿では今月、若手ブランド2社によるポップアップストアが相次いで開催されている。三越伊勢丹の店舗ニュースによると、いずれも2026年秋冬シーズンのデザイナーズフロアの企画の一環だ。

3階のリ・スタイルでは、doubletが8月12日から25日まで、2026年秋冬コレクション「AIR」のポップアップを展開する。店舗側の説明によると、コレクションの核となるのは、空気中のCO2や温室効果ガスを食べる微生物から開発された「革新的な素材」を一部に用いたアイテムで、目に見えないものから形をつくるという発想でデザインされているという。伊勢丹限定のTシャツ2種(各24,200円、うち1種はエアクッション状のパッケージ入り)も販売するほか、コレクションにはシューズなど最高231,000円の商品も含まれる。

6階のメンズ クリエイターズでは、バウルズ(vowels)が8月12日から18日まで、新作コレクション「PERFECT DAY」の短期ポップアップを行う。伊勢丹の告知は、同ブランドを東京とニューヨークの感性が交差するデザイナーズブランドと紹介し、コレクションの全アイテムが日本国内で製造されていると説明している。ダブルブレストのスーツやオーバーコートといったフォーマルな要素に、シャツやニット、デニムといった日常着を組み合わせた構成で、モスグリーンやバーガンディ、ディープパープルを基調にチューリップや山岳スキーをモチーフにした柄を織り交ぜている。価格帯はTシャツの約16,500円からスーツジャケットの97,900円まで。

どちらのポップアップも単独で伊勢丹全体の売上を動かす規模ではない。だが両者を並べると、同店がクリエイターズフロアで何を評価してテナントに選んでいるかが見えてくる。doubletには単なる新柄ではない本格的な素材開発の物語があり、バウルズには丁寧な国内生産という、より古典的だが説得力のある訴求がある。ネット直販ブランドと若い客の奪い合いをする百貨店にとって、こうしたフロアで売っているのはまさにその部分——ウェブストアでは代替しにくい、足を運ぶ理由そのものだ。